特集記事/コラム 記事をEメールで送信 印刷用ページ 日銀リポート:金融システムは全体として安定-経営体力にばらつきも 9月30日(ブルームバーグ):日本銀行は30日、サブプライム(信用力の 低い個人向け)住宅ローン問題を契機とした世界的な金融市場の動揺が続く中、 日本の金融システムは「全体として安定した状態にある」ものの、「基礎的な 収益力の改善は足踏みしているほか、金融機関の収益力、経営体力のばらつき も拡大している」とするリポートを公表した。 リポートは日銀が半期に一度公表している「金融システムリポート」。国 内の銀行のサブプライム関連損失は「海外市場における問題の深刻化に連れて 拡大してきたが、証券化商品への投資家としてのエクスポージャーが大半であ ったこともあり、各金融機関の期間収益や経営体力の範囲内で吸収可能な規模 にとどまっている」と指摘した。 米下院で金融安定化法案が