菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、東京電力福島第一原発で事故対応の責任者だった吉田昌郎元所長(故人)が政府事故調査・検証委員会に答えた「聴取結果書」(吉田調書)について、開示しない方針を示しながらも、「もしご遺族から違う形の申し出があれば当然(開示を)考えるべきだ」と述べた。 菅氏は非開示の理由について、吉田氏本人が上申書で「聴取結果書」の全ての内容について非開示を求めていると改めて説明した。上申書には本人のサインと押印もあるという。 菅氏は「政府としてはやはり故人との信頼関係があるので(非開示を)守らざるを得ない。(遺族に公開を申し出ることは)少なくとも政府としては難しい」と語った。