家庭用の縦型洗濯機の人気が根強い。 近年は、節水効果が高く、洗いから乾燥まで一度にできるドラム式が注目されていたが、買い替え時に縦型に戻す消費者も増えているという。メーカー各社も縦型の機能を高めた新商品を投入している。 三洋電機から継承した「アクア」ブランドの家電を販売するハイアールアクアセールス(大阪市)は10日、節水効果を高めた縦型洗濯機を発売すると発表した。洗濯槽内で循環する水量を増やし、従来機種よりも使う水量を2割減らした。同社は「『縦型の方が使いやすい』との意見が多いので、日本市場で受け入れられやすい機種を投入した」と説明する。日立アプライアンスが21日に発売する縦型も、汚れ落ちの機能を維持しながら節水能力を高めた。 日本電機工業会によると、ドラム式の出荷台数は2004年度の約46万台から07年度に約74万台に増えたが、その後は70万台前後で横ばいだ。縦型の大半は乾燥機能が