安倍首相は28日の参院本会議で、「資本を持つ者と持たない者の貧富の格差は開くばかりだ」と説くフランスの経済学者トマ・ピケティ氏の主張に否定的な見方を示した。 日本を元気にする会の松田公太氏の質問に答えた。 ピケティ氏は世界的ベストセラー「21世紀の資本」の著者として知られる。首相は、ピケティ氏が格差解消の処方箋として挙げる富裕層に対する世界的な資産課税強化について、「執行面でなかなか難しい面もある」と述べた。 一方、松田氏が「ピケティ氏は首相の金融緩和政策に否定的な見方をしている」と指摘すると、首相は「日銀による金融緩和は固定化したデフレマインドを一掃し、持続的な経済成長の実現を目指すものだ」と反論した。