イランは過去、ナチスによるユダヤ人大虐殺を否定してきた。生き残ったユダヤ人が作った国がイスラエルで、イスラエルはイランの仇敵だからだ。そのイランが首都テヘランで、ホロコーストの風刺画コンテストを開いている。フランスの風刺週刊紙シャルリ・エブドなど、他人の価値観は愚弄するが自分たちの価値観に触られるのは許せない欧米への報復だという。暴力や憎悪を扇動するような行為に、ドイツ、アメリカ、イスラエルなどは一斉に反発した。 「600万人もの男女と子供が殺されたホロコーストは、ドイツが過去に犯した罪であり、ドイツは歴史的責任を負っている。この歴史が嘲笑されるのを座視するわけにはいかない」 ドイツ外務省のマルティン・シェーファー報道官はそう述べて、フランクワルター・シュタンインマイヤー独外相が2月のイラン訪問中に批判したにもかかわらず、コンテストが実施されたことは「非常に遺憾だ」と抗議した。 パレスチナ