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ブックマーク / gendai.media (52)

  • アウシュヴィッツは「ホロコーストの代名詞」か?(田野 大輔) | 現代新書 | 講談社(1/4)

    第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによって遂行されたユダヤ人の大量虐殺、これを「ホロコースト」と呼ぶ。600万人にも上る犠牲者を出したこの未曾有の惨劇について考えるとき、私たちはすぐにアウシュヴィッツ強制収容所での組織的・機械的な殺戮を想起しがちである。 だがこうした一面的なイメージにとらわれすぎると、アウシュヴィッツに行き着くまでのホロコーストの紆余曲折に満ちた展開を見落とすことになりかねない。 実のところ、ユダヤ人犠牲者の大多数はこの収容所での殺戮がピークを迎える以前に別の場所で殺害されており、殺害の経緯や方法もアウシュヴィッツでのそれとはかなり異なっていたのである。 記事では、そうした重要な論点を5つのポイントにまとめ、それらを中心にホロコーストの大きな流れを整理することで、この史上類を見ない惨劇を理解するのに必要な基的視角を提示したい。 ①アウシュヴィッツがホロコーストのすべてで

    アウシュヴィッツは「ホロコーストの代名詞」か?(田野 大輔) | 現代新書 | 講談社(1/4)
  • 大規模調査でわかった、ネットに「極論」ばかり出回る本当の理由(山口 真一) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)

    「ネットを使うほど、人は極端になる」は当か 「現代社会で進む分断の大きな原因は、インターネットやSNSである」というクリシェがある。しかし、そうした直感に真っ向から反する「ネットは社会を分断しない」という研究結果が話題だ1。 慶應義塾大学の田中辰雄氏らの実証研究によると、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディア利用は、ユーザの「意見の極端化」に影響を与えていないという。一方で田中氏らは、「テレビニュースの視聴者は極端な意見を持つようになる」とも指摘しており、興味深い。 この研究では、それだけでなく、ネットユーザが自分と意見の異なるユーザも少なからずフォローする傾向にあることが分かった。具体的には、フォローしている人の3割以上は、自分と反対の主張をしている人で占められているとのことである。実は、このような研究結果は、海外の実証研究でも示されている2。 つまり、従来から言われ

    大規模調査でわかった、ネットに「極論」ばかり出回る本当の理由(山口 真一) | 現代ビジネス | 講談社(1/6)
    Imamura
    Imamura 2018/11/13
    印象で語らず調査の数字を引いている信頼感。ネットの利用は意見を先鋭化させない。極端な意見の持ち主ほどネットによく書き込む。自分が正しいと確信しているから攻撃的になる
  • 「生活保護より、デリヘルで働く」隠れシングルマザーの選択(坂爪 真吾) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    夫の失踪 一歳を過ぎたばかりの女の子が、おもちゃのゴムボールを持ちながら、テレビでアンパンマンのDVDを観ている。 部屋の白い壁一面には、色鮮やかなクレヨンで描かれた「お父さん・お母さんの似顔絵」が飾られている。床の上にはカラフルなフロアマットが敷かれ、ディズニーのぬいぐるみやポップな色遣いのウレタンブロックが散乱している。 女の子はテレビ音楽に合わせて、楽しそうに身体を左右に揺らしている。女の子の母親は、そんな娘の様子を微笑みながら見つめている。 一見すると、どこにでもあるキッズスペースの光景だ。しかしこの光景の裏側には、一般のそれとは異なる点が二つある。 一つ目は、このキッズスペースがデリヘル店の待機部屋に併設されているという点。二つ目は、母親の女性がこれからその店の面接を受ける予定であるという点だ。 「二十代の若い女性が面接に来たのですが、生活と子育てでかなり困っているようなので、

    「生活保護より、デリヘルで働く」隠れシングルマザーの選択(坂爪 真吾) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
  • 20年以上の介護で知った「人間の記憶」が容易に「作られる」世界(篠田 節子)

    直木賞作家の篠田節子さんは、20年以上一人で母親を介護してきた。最近上梓した『鏡の背面』という長編サスペンスでは、シェルターを支えてきた「聖母」とも思える人が、実は極悪人だった? というところから話が始まる衝撃作だ。 人間はかくも変わりうるのか、人間の記憶とは何かを深く考えさせられる。篠田さんは母親の介護体験が「人の記憶の変わりよう」を描くのにとても生かされたのだという。 「警察を呼んでちょうだい!」 アルツハイマー型認知症を患った母につき合って20年くらいになります。母はとにかく他人の介入を受け付けない性格で、デイサービスの見学に行けば怒り出す、見守りを兼ねたお弁当宅配の業者が敷地に入ると警戒し怖がるといった状態。なので、公的介護サービスは資格があっても利用できませんでした。口は回るから、気に入らないことがあると延々と人を詰問したり罵ったりするのが常でした。 罵詈雑言のたぐいは、自分の介

    20年以上の介護で知った「人間の記憶」が容易に「作られる」世界(篠田 節子)
    Imamura
    Imamura 2018/09/20
    「とにかく共感されなきゃ失格。これは集団圧力の中での思考停止状態」。しびれるね。『鏡の背面』読めるかな
  • 数千万稼ぐ者も…「フェイクニュース製造村」で見た驚きの現実(佐野 広記) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    世界を覆うフェイクニュースの洪水。その発信源のひとつは、なんと東欧の小さな村だった。NHKのディレクター・佐野広記氏が「フェイクニュース村」に潜入し、見たものとは――。 フェイクニュースでベンツを買った 「あ、またフェイクニュースよ」 ニューヨークに住む1児の母、アビーさんは、ため息交じりにつぶやいた。いまアメリカでは、市民が日常的に触れる情報の中に、ウソの記事=フェイクニュースが当たり前に飛び交っている。 この日アビーさんが見ていたのは、『歯磨き粉のチューブ』に関する一の記事。『印刷されている読取コードの色が、実は、有害物質の含有量を示している』というデタラメな内容だった。 「もう何を信じていいか分からなくなってきています」 事実が歪められ、ネット上で一瞬にして広がる「フェイクニュース」。今年3月に放送した「放送記念日特集 フェイクニュースとどう向き合うか~“事実”をめぐる闘い~」(N

    数千万稼ぐ者も…「フェイクニュース製造村」で見た驚きの現実(佐野 広記) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
    Imamura
    Imamura 2018/04/16
    この記事全体が嘘ニュースなのではないかと思うくらい面白くまとまってる
  • 「コラーゲンが肌に良い」はニセ科学か、それとも…ひとつの答え(伊与原 新) | ブルーバックス | 講談社(1/4)

    「何となく科学的な説明」を聞いて、物などの健康効果や美容効果を信じてしまうことは多い。だが、その「科学っぽい」言説はどこまで信じていいのか? 東京大学大学院で地球惑星科学を専攻、大学勤務を経て作家デビューし、ニセ科学の持つあやしい魅力と向き合うサスペンス『コンタミ 科学汚染』を上梓した伊与原新氏に聞いた。 物語化する科学 平昌五輪カーリング女子日本代表チームの選手たちが、地元北見で市民報告会に臨んだというニュースを見た。選手の一人は、「パフォーマンス以外の部分」に報道が集中したことに対する戸惑いを、涙ぐみながら口にしていた。 日人研究者がノーベル賞を受賞したときも、同じようなことが起きる。報道は、授賞理由となった研究の中身についてではなく、受賞者の幼少時代や苦労話、の内助の功といったエピソードに終始する。 要するに、大半の人々は、科学的成果の正しい理解よりも、その背後にある“物語”を

    「コラーゲンが肌に良い」はニセ科学か、それとも…ひとつの答え(伊与原 新) | ブルーバックス | 講談社(1/4)
    Imamura
    Imamura 2018/04/10
    「コラーゲンが美肌に効くという強いエビデンスは今も得られていない」「ただ、コラーゲンを摂っても胃の中で分解されるから無意味だという説明は、やや乱暴に過ぎた」。科学に絶対がないことも物語性と相性が悪いね
  • 山中伸弥さんが羽生善治永世七冠に聞いた「AIと将棋の未来」(山中 伸弥,羽生 善治) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)

    ノーベル賞科学者・山中伸弥氏と史上最強棋士・羽生善治氏が「10年後、100年後の世界」について語る「予言の書」が『人間の未来 AIの未来』だ。書の中から「AI将棋の未来」について書かれたパートを特別公開する。 なぜ将棋のソフトが急激に強くなっているのか 山中 人工知能AI)の「AlphaGo」(アルファ碁)が世界トップクラスの囲碁棋士イ・セドルさん(韓国)に四勝一敗で圧勝したことが話題になりましたね。 羽生 はい、2016年3月のことでした。その年の2月、私がNHKの番組[NHKスペシャル「天使か悪魔か 羽生善治 人工知能を探る」2016年5月放送]で人工知能を取材したとき、グーグルの傘下にあるイギリスのディープマインド社で、アルファ碁を開発したデミス・ハサビスさんにお会いしてお話を伺いました。囲碁は少なくとも十年は人間に追いつけないと言われていたので、大きな挑戦と思えました。おそら

    山中伸弥さんが羽生善治永世七冠に聞いた「AIと将棋の未来」(山中 伸弥,羽生 善治) | 現代ビジネス | 講談社(1/3)
    Imamura
    Imamura 2018/02/13
    羽生善治は羽生善治なのにAIジャーナリストみたいになっててすごい
  • KEIKOと同じ高次脳障害の僕が、小室哲哉不倫疑惑報道に感じたこと(鈴木 大介) @gendai_biz

    小室哲哉さんが、週刊文春に不倫疑惑を報じられたのを契機に、引退を発表した。「高次脳機能障害」を抱える・KEIKOさんの介護に疲れ不倫に走ったと報じられた、などの憶測が飛び交っている。 そんななか、高次脳機能障害の当事者であり、発達障害との18年に渡る家庭再生の記録を『されど愛しきお様~「大人の発達障害」のと「脳が壊れた」僕の18年間』にまとめた文筆業の鈴木大介さんが、一連の報道についてどう思ったか、その所感を綴った。 「事実と違う」と言うだけでは足りなかった思い 頂点を極めたアーティストとは、公人なのかもしれないが、それにしてもどれほどの苦しさを押し殺してあの場に挑んだのだろう。小室哲哉さんが不倫疑惑報道を受けて行った記者会見は、同時に引退会見になった。質疑を除いても50分以上に及んだ会見を見ながら、何度か涙を抑えきれなくなった。 『週刊文春』の報道については、ただ「事実とは違う

    KEIKOと同じ高次脳障害の僕が、小室哲哉不倫疑惑報道に感じたこと(鈴木 大介) @gendai_biz
    Imamura
    Imamura 2018/01/28
    不倫疑惑への風当たりを強くしすぎると「介護は家庭で」の方針につながっていってしまうのかも。不倫そのものはそりゃダメだけど配偶者以外の異性に相談するのもダメとなってはよくない
  • 日本社会ではいま「多数派」が一番苦しい? 二極化の先にあるもの(小野 美由紀) @gendai_biz

    「障害」とはなんだろう? 「普通」とはなんだろう? この社会の「生きづらさ」の正体とは? 作家の小野美由紀さんが「これからの身体知」をテーマに個人や社会が抱える問題を探る企画。 今回は、脳性まひをかかえる小児科医で、『リハビリの夜』(第9回新潮ドキュメント賞)などの著書をもつ東京大学先端科学技術研究センター准教授・熊谷晋一郎さんのもとを訪ねました(写真・三浦咲恵)。 障害にもブームがある? 小野:相模原の障害者施設殺傷事件以降、「障害」あるいはマイノリティという存在への関心が社会的に高まっているように思います。 熊谷:そうですね。 小野:私もあの事件当に衝撃で「これから社会はどうなってしまうのだろう」と危機感を覚えると同時に「担い手として、どんな社会を自分は実現してゆきたいのだろう」と深く考え始めました。 12月に上梓する小説は、築100年の銭湯を舞台に、社会の中に居場所がないと感じ

    日本社会ではいま「多数派」が一番苦しい? 二極化の先にあるもの(小野 美由紀) @gendai_biz
    Imamura
    Imamura 2017/10/04
    ‪長いがしっかり読みたい。社会が求める人間像が変化すると障害者のトレンドも変わる。70年代生まれのしんどさは以前書いた http://d.hatena.ne.jp/Imamura/touch/20091111/help
  • 大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) @gendai_biz

    そもそもなぜ「炎上」したか 『ビキニ事件63年目の真実~フクシマの未来予想図』 テレビ朝日は8月6日、かつて広島に原爆が投下されたこの日に放送した特別番組『ザ・スクープ スペシャル』に、放送前の段階で、当初このようなタイトルを付けていました。 番組の予告を見ると、戦後、米軍による度重なる核実験・水爆実験にさらされたビキニ環礁近傍の住民に関して、以下のような解説がなされていました。 〈(住民は、水爆実験後)除染が済んだというアメリカの指示に従って帰島。しかし、その後甲状腺がんや乳がんなどを患う島民が相次ぎ、女性は流産や死産が続いたそうです。体に異常のある子供が生まれるということも〉 福島では現在、除染の完了などによる避難指示解除に伴って、「帰福島」が進みつつあリます。しかし、このような内容の番組のタイトルに「フクシマ」を冠することは、明らかに被災地への当てこすりであり、「政府を信じて帰還した

    大炎上したテレビ朝日「ビキニ事件とフクシマ」番組を冷静に検証する(林 智裕) @gendai_biz
    Imamura
    Imamura 2017/08/10
    政府批判のダシに使われる方はたまったもんじゃない。「誤解を招くので」という言い訳は批判対象と同じ論法になっちゃってる
  • 薬物依存症治療のプロは清原和博のいまをこう見ている(原田 隆之) @gendai_biz

    清原氏の驚くべき変貌 元プロ野球選手の清原和博氏が、昨年5月に執行猶予判決を受けてからはじめて、雑誌(『Number』)のインタビューに答えた。 その表紙には髪を七三に整え、紺色のスーツに涼しげな水色のネクタイを締め、すっきりと痩せた姿で登場し、誰もがその変貌に驚いたことだろう。 かつての姿と言えば、丸々と太って黒光りしたスキンヘッドに、上下白のスーツ、ゴールドのネックレス。道ですれ違ったとすれば、正直誰もが目を合わせずに通り過ぎたいような、そんないで立ちだった。 人を見た目で判断してはいけないが、かつてのそんな姿の彼は、絵に描いたような「ワル」そのものであったし、逮捕されたときには誰もが驚きはしたが、その一方で「やっぱり」という感想も多く聞かれた。 しかし、今の彼のこの姿を見ると、誰もが「反省しているな」と感じることだろう。これはとても大事なことである。 もちろん、髪型や洋服を変えただけ

    薬物依存症治療のプロは清原和博のいまをこう見ている(原田 隆之) @gendai_biz
    Imamura
    Imamura 2017/07/22
    原田隆之。依存症に打ち克つには人とのつながりが必要、「克服できない」と認めるところから治療が始まる、孤独や不安をまぎらす習慣をいろいろ持つことが大事
  • トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)

    昨年11月の大統領選挙の直後、所用でマンハッタンにいたわたしは、ある教会を訪ねて五番街へと向かった。 折しも「反トランプ」のデモが通りを埋め尽くした日で、「トランプタワー」の前には分厚いコンクリートのバリケードが置かれ、防弾着とライフルで重装備をした警官が立ち並んでいた。目的の教会は、そこからまっすぐ南へ歩いて30分ほどの距離にある。 同じ五番街に面したその「マーブル教会」は、北米に現存する最古の教会の一つである。創立は1628年。アメリカ独立のはるか前、ニューヨークがまだオランダ統治下で「ニューアムステルダム」と呼ばれており、住民が全部で300人足らずだった頃に始まった、由緒ある教会である。 「積極的思考」の元祖 だが、今日この教会が歴史に名を残しているのは、「17世紀の史跡」としてではなく、「20世紀の軌跡」としてである。 同教会の牧師を半世紀以上にわたって務めたノーマン・ヴィンセント

    トランプが心酔した「自己啓発の元祖」そのあまりに単純な思想(森本 あんり) | 現代ビジネス | 講談社(1/4)
    Imamura
    Imamura 2017/01/28
    あんり牧師の記事。トランプ氏はもしかすると、「大統領選に勝って自分が世界最強の男であることを証明したかっただけなのではないか」