20年以上の介護で知った「人間の記憶」が容易に「作られる」世界（篠田 節子）

直木賞作家の篠田節子さんは、20年以上一人で母親を介護してきた。最近上梓した『鏡の背面』という長編サスペンスでは、シェルターを支えてきた「聖母」とも思える人が、実は極悪人だった？ というところから話が始まる衝撃作だ。 人間はかくも変わりうるのか、人間の記憶とは何かを深く考えさせられる。篠田さんは母親の介護体験が「人の記憶の変わりよう」を描くのにとても生かされたのだという。 「警察を呼んでちょうだい！」 アルツハイマー型認知症を患った母につき合って20年くらいになります。母はとにかく他人の介入を受け付けない性格で、デイサービスの見学に行けば怒り出す、見守りを兼ねたお弁当宅配の業者が敷地に入ると警戒し怖がるといった状態。なので、公的介護サービスは資格があっても利用できませんでした。口は回るから、気に入らないことがあると延々と人を詰問したり罵ったりするのが常でした。 罵詈雑言のたぐいは、自分の介

[mazmot]

「記憶をつくる」のは、実は私だって無意識にやっている。ときどき自分でわからなくなるので、「これは捏造した記憶かもしれないけど」を枕詞にして喋っている。

[geopolitics]

記憶は変容するというのは心理学系で常識だったはず。なので目撃証言はかなり怪しいと思うんだけどね。

[Re-birth]

共感できないと排除されるSNS、確かにね。お気持ちのこと

[Imamura]

「とにかく共感されなきゃ失格。これは集団圧力の中での思考停止状態」。しびれるね。『鏡の背面』読めるかな

[anqmb]

要介護者の記憶の改竄は、個人的にも似た経験をしたことがありよくわかる。もちろんそのへんにいる普通の人も、周囲から気付かれない範囲で記憶を改ざんしたりしてても何らおかしくないと思います。

[nullpogatt]

断片的な記憶を自分の想像で埋めて話作っちゃうのは、祖母もやってたし父も母も最近やるようになってきた。

[kenjiro_n]

「キラキラ光る様々な色彩を集めても、混ぜ合わせれば灰色になるのと同じ。」とはよく言ってくれたとは思うがこうやって作者の方がインタビューに答えるのはそれ自体が”混ぜ合わせ”の一部なのではないかとも思う。

[akihiko810]

直木賞作家の篠田節子さんは、20年以上一人で母親を介護してきた。最近上梓した『鏡の背面』という長編サスペンス

[zackey2001]

作者の裏話的なものはあまり知りたくない派ですが、これはとても興味をそそられる。

[xlc]

自分のついたウソに騙される安倍晋三は認知症かも知れんな😁

[kitone]

"ものをつくるに当たっての士気にかかわるので、作者がSNSでの批判に耳を傾けるのは百害あって一利なしだと考えています。ブロックするのもありじゃないですか？そもそも「SNSなどやっている方が悪い」というのが本音"

[chintaro3]

おそろしい・・・

[seven_cz]

自分が自分だと思うもの、善と悪の境界線、どちらもあやふやで、時に変容するもの。介護の経験と、新作の小説について。

[diet55]

20年以上の介護で知った「人間の記憶」が容易に「作られる」世界（篠田 節子） | 現代ビジネス | 講談社（1/3）