予期せぬ妊娠や貧困など、諸般の事情で育てられない子どもの命を救おうと、2007年5月、熊本市の慈恵病院に「こうのとりのゆりかご」(通称「赤ちゃんポスト」)が開設された。匿名で子どもを受け入れ、児童相談所を通じて、乳児院や児童養護施設や里親、養子縁組などにつなげる仕組みだ。この10年間での受け入れ数は130人。 赤ちゃんポストに預けられた子どもたちは、熊本市の児童相談所を通じて乳児院に入所し、その後、それぞれ生活する場所が決まる。熊本市の中期検証によると乳児院ないし児童養護施設が29%、特別養子縁組が29%、里親が19%、実親の引き取りが18%、その他が5%となっている。 慈恵病院の蓮田太二院長と共に、開設から妊娠相談、その後の特別養子縁組につなげるまで尽力した、慈恵病院元看護部長、現・スタディライフ熊本特別顧問の田尻由貴子さんに話を聞いた。(ルポライター・樋田敦子) ●「130人の命がつな
東京都議会議員選挙で都民ファーストの会を支援し、自民党を離党した若狭勝衆議院議員は、東京都内で記者団に対し、2大政党制の受け皿を作るべきだとして、都民ファーストの会の主張を反映した国政政党を年内には設立したいという考えを示しました。 そのうえで若狭氏は「そのまま一気呵成(かせい)に作ることが大事であり、来年、再来年ということになると、都民の声が国政に反映されないまま、ずるずると時がすぎてしまう。年内には、少なくとも、何らかの動きがあるのではないか」と述べ、都民ファーストの会の主張を反映した国政政党を年内には設立したいという考えを示しました。 また記者団が「都議会議員選挙で都民ファーストの会を支援した、長島昭久衆議院議員や、渡辺喜美参議院議員と新党に向けた協議をしていくのか」と質問したのに対し、若狭氏は「少なくとも名前が挙がっている先生方と話し合い、協議をする可能性はある」と述べました。
バチカン市国のサンピエトロ広場で執り行われたヨハネ・パウロ2世とヨハネ23世の列聖式で、聖体拝領のパンを信徒に与える神父(2014年4月27日撮影、資料写真)。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE 【7月8日 AFP】ローマ法王庁(バチカン)は8日、カトリック教会のミサの「聖体拝領」で使用する無発酵のパンについて、原料に遺伝子組み換え(GM)作物を使用することを認める判断を示した。 その一方、小麦のたんぱく質から生成されるグルテンを含まない「グルテンフリー」とすることは認めない方針を示した。低グルテンパンについては、添加物などの「異物」を使用しなくても、小麦のグルテン含有量がパンに加工できる水準なら認めるとしている。 法王庁典礼秘跡省のロベール・サラ(Robert Sarah)枢機卿は、聖体拝領のパンやワインがスーパーマーケットで販売され、インターネットでも入手可能になっている現状
◆政権による私物化を許すな◆ 安倍晋三首相の友人が理事長を務める「加計(かけ)学園」の獣医学部新設計画を巡り週明け、前川喜平前文部科学事務次官を参考人として呼び、衆参両院で閉会中審査が開かれる。通常国会閉会後に首相側近の萩生田(はぎうだ)光一官房副長官の発言を記録したとされる新たな文書が見つかり、野党は「加計ありき」が強まったとして攻勢を強める構えだ。首相は外遊中だが、菅義偉官房長官や松野博一文科相、山本幸三地方創生担当相が出席する。 公開範囲狭める動き 加計学園問題などで政府が説明に背を向けたことに不信や怒りが噴き出し、東京都議選で自民党は惨敗した。首相と閣僚はそろって「反省」や「丁寧な説明」を繰り返し、自民党も野党の要求をのまざるを得なくなった。 しかし首相らの「反省」は本物か。政府の動きを見ると、どうも疑わしい。菅官房長官が情報公開の対象となる行政文書の判断基準見直しに言及。
今年のMLBドラフトが実施される前の5月26日に、ハンター・グリーン選手を紹介する記事をまとめさせてもらった。彼の詳細については同記事に目を通してもらうとして、とにかくグリーン選手は最速164キロを投げる投手としてでなく、バッティングに関してもドラフト上位指名級の評価を受ける逸材だった。 結局ドラフトでは全体の2番目(MLBのドラフトは完全ウエーバー制)でレッズが指名したのだが、晴れて7月7日に契約合意が発表された。契約金は17歳の高校生ながら、現行の契約金プール制度が2012年に施行されて以降最高額723万ドル(約8億2000万円)に達するものだった。そしてレッズはツイッターの公式アカウントで、以下のようにグリーン選手との契約合意を発表している。 読んでもらえばわかるように、グリーン選手を“投手兼遊撃手”と紹介しているのだ。もちろんこのツイートだけではプロでも本当に二刀流として起用してい
森友学園問題の経緯をまとめ読み 学校法人「森友学園」(大阪市)が大阪府豊中市で計画していた小学校の設置認可を巡り、学園が2016年11月に府に提出した会計書類で、1億3400万円で購入した国有地の資産価値を「13億円」と記載していたことが、府への取材でわかった。 府はこの書類をもとに、学園の財務状況が認可基準を満たすと判断しており、府のチェックの是非が問われそうだ。 私立小中学校の設置認可にあたり、府は学校法人の財務状況が安定していることが必要として、「総資産額に対する総負債額の割合(負債比率)が30%以下」とする基準を定めている。 学園は16年6月、豊中市の国有地について、ごみが埋まっていたことを理由に、国の鑑定評価額9億5600万円を大きく下回る1億3400万円で購入した。
行財政専門情報サービス 全国の新聞社43社と共同通信社が提供する行財政ニュースサービスです。中央省庁や多くの自治体でご利用いただいています。 民進党の野田佳彦幹事長が、東京都議選で敗北した責任を取るとして周辺に辞任の意向を漏らしていたことが分かった。自ら身を引くことで党内の動揺を抑え、蓮舫代表に責任が及ぶのを回避する狙いがあるとみられる。ただ、蓮舫氏のさらなる求心力低下につながる可能性もあり、周辺議員らが慰留を続けている。複数の党関係者が8日、明らかにした。 関係者によると、野田氏は「蓮舫氏を支えてくれる後任が見つかれば、いつ辞めてもいい」と話しているという。野田氏は共同通信の取材に「政治家として自分の出処進退を軽々に話すことはない」と述べるにとどめた。
ドイツ・ハンブルクで主要20か国・地域(G20)首脳会議(サミット)に合わせて開かれた女性実業家支援の資金調達に関する会合に出席した米国のドナルド・トランプ大統領(右)と日本の安倍晋三首相(左、2017年7月8日撮影)。(c)AFP/SAUL LOEB 【7月9日 AFP】ドイツ北部ハンブルク(Hamburg)で開かれた主要20か国・地域(G20)首脳会議は8日に閉会した。G20が同日発表した声明によると、同会議は2019年に日本、2020年にはサウジアラビアで開催されることが決まった。 今年のG20が開催されたハンブルク市内では、抗議デモ参加者と警察の間で過去に例がない規模の衝突となったが、G20は声明で「成功に終わったハンブルクの首脳会議を開催したドイツに感謝する」「2018年はアルゼンチン、2019年は日本、2020年はサウジアラビアでまた会うことを楽しみにしている」と述べた。 G2
アフリカの南スーダンが長い内戦の末に独立を果たしてから、9日で6年となりました。しかし、現地では、政府軍と反政府勢力との武力衝突が繰り返されて、犠牲者や難民が増え続け、人道危機が深まるばかりです。 しかし、3年もたたないうちに政府軍と反政府勢力の間で武力衝突が繰り返されるようになり、去年7月には、首都ジュバで大規模な衝突が発生しました。 ことし5月には、国連のPKO=平和維持活動に参加していた陸上自衛隊の部隊が現地から撤収しましたが、その後も各地で衝突が続いています。 ユニセフ=国連児童基金は声明を出し、南スーダンでは戦闘に巻き込まれるなどして、少なくとも2500人の子どもたちが死傷したことを明らかにし、「子どもたちが紛争の代償を支払わされている」と、強い危機感を示しました。 とりわけ、南部の国境付近では市民の虐殺や、女性への性的暴行、それに食料の略奪が相次ぎ、難民の流出が止まらない事態と
7日採択の核兵器禁止条約の全文は次の通り。 【前文】 本条約の締約国は、国連憲章の目的と原則の実現に貢献することを決意。 核兵器の使用によって引き起こされる破局的な人道上の結末を深く懸念し、そのような兵器全廃の重大な必要性を認識、全廃こそがいかなる状況においても核兵器が二度と使われないことを保証する唯一の方法である。 偶発や誤算あるいは意図に基づく核兵器の爆発を含め、核兵器が存在し続けることで生じる危険性に留意。こ… この記事は有料記事です。 残り6990文字(全文7200文字)
エルサルバドルの首都サンサルバドルで、人工妊娠中絶の非犯罪化を求めるデモに参加する女性(2017年2月23日撮影、資料写真)。(c)AFP/Marvin RECINOS 【7月8日 AFP】中米エルサルバドルの裁判所は、レイプ被害を受けて妊娠した結果、赤ちゃんを死産した10代の少女に対し、殺人罪で禁錮30年の判決を言い渡した。現地の人工妊娠中絶の擁護団体「ACDATEE」が7日、発表した。 昨年4月、当時18歳で妊娠8か月だった少女は、中部クスカトラン(Cuscatlan)にある自宅のトイレで出産した。少女はレイプされた結果、妊娠したが、このレイプ被害について家族が脅迫されていたために恐怖を感じ、警察に届け出ていなかった。また少女本人は出産するまで妊娠に気付いておらず、腹痛を覚えた後にトイレで出産に至った。 被告の少女は赤ちゃんは死産だったと主張しているが、クスカトランのコフテペケ(Coj
マララさん、高校卒業=「複雑な気持ち」でツイッター開始-英 【ロンドンAFP=時事】2014年のノーベル平和賞を受賞した女性教育活動家マララ・ユスフザイさん(19)が7日、英中部バーミンガムの高校を卒業した。この日、ツイッターでの発信を開始し「本日は高校最後の日、ツイッター最初の日」と書き込んだ。開始3時間で13万人を超えるフォロワーを集めた。 故郷パキスタンで12年にイスラム武装勢力に頭を撃たれ、治療後はバーミンガムで学業を続けてきたマララさんは12日に20歳になる。「世界には勉強を続けられない少女が今も何百万人もいる中で卒業を迎え、複雑な気持ち」と心境をつづった。来月発表の大学入試統一試験の結果次第だが、秋からはオックスフォード大への進学を希望している。(2017/07/09-07:17) 関連ニュース 【国際記事一覧へ】 【アクセスランキング】
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