英国出身の人類学者アシュリー・モンタギューが、物理学者アインシュタインに言い放ちました。一九四六年六月のことです。 アインシュタインは米大統領に原爆開発を促す書簡を送ったことを悔いていました。ナチス・ドイツに先を越されることを恐れての行動でしたが、広島、長崎に投下される結果に。モンタギューとの対談では、原子力の利用を規制するには「国際法が第一の方策だろう」と語りました。 それに対する反論が冒頭の言葉で、国家間の条約は「ほぼ例外なく破られている」と続きます。アインシュタインは、しばし沈黙した後に「まったく正しい」と悲しげに同意したそうです。モンタギューが書き残しています。
![戦争と平和を考える 「法の支配」を諦めない:中日新聞Web](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/2c9b3cc45ef2f5e0ebf115510b1f6e4978ed6f7e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstatic.chunichi.co.jp%2Fimage%2Farticle%2Fsize1%2F9%2F0%2F9%2Fe%2F909ef23c4e238d095dbf79f6b0782173_1.jpg)