本連載では、3回にわたってチューニングの要であるオプティマイザについて説明してきた。オプティマイザは論理的な表現であるクエリを物理的にどう処理するかということを決めるRDBMSの心臓部であると言える。しかしながら、人体が心臓だけで機能しないのと同じように、RDBMSもオプティマイザだけで成り立つわけではない。実際に手足となりデータを操作するのはストレージエンジンだ。今回は、MySQLの代表的な(実質的にはデファクトスタンダードの)ストレージエンジンであるInnoDBの基本的なチューニングについて解説しようと思う。クエリのチューニングとは全くストラテジーが異なるので、これまで連載を読んで頂いている方は、ここで頭を切り替えて欲しい。 InnoDBを使おう! もし本稿を読まれている方で、特に明確な意味もなくまだMyISAMストレージエンジンを使ってらっしゃるという方には、全力でInnoDBをオス
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