理化学研究所(理研)は6月23日、米・ブルックヘブン国立研究所(BNL)の衝突型加速器「RHIC」を使って、陽子内部のクォークおよびグルーオンの散乱で直接生成する直接光子により、グルーオンのスピンの向きを正確に測定し、スピンの向きがグルーオンと陽子で同じであることを明らかにしたと発表した。 クォークとグルーオンにより構成される陽子の内部構造の概要図。(出所:理研Webサイト) 同成果は、理研 仁科加速器科学研究センター RHIC物理研究室の秋葉康之室長、同・後藤雄二先任研究員、同・ラルフ・サイデル専任研究員、BNLの研究者らによる国際共同研究チームによるもの。詳細は、米国物理学会が刊行する機関学術誌「PHYSICAL REVIEW LETTERS」に掲載された。 陽子スピンの向きは、陽子内におけるクォーク・スピンの向きの合計で決まると考えられていたが、1980年代、それらを合計しても陽子ス
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