「長くオンプレミスのIT環境を運用していたので、アマゾン ウェブ サービス(AWS)の知見はありませんでした。しかし、いざAWSを導入してみると、オンプレ時代には3カ月に一度あった深夜の緊急サーバ対応から解放されました」――こう語るのは、ある関西企業のIT担当者だ。 “知見ゼロからのAWS活用事例”として取材したのは、携帯ショップを運営するフジテレコムズ(大阪市)の田中剛さん。もともとIT企業ではなかったが、ショップ利用者への情報提供と満足度アップを狙ったスマートフォンアプリ「COMPASS」の開発・運用を田中さん主導で進めるようになり、AWSを活用した。 現在は2018年から進めるクラウドシフトの一環で導入したAWSの各種サービスを駆使して、約1200店舗が使うCOMPASSで、月間100万人を超えるユーザーからのアクセスを処理している。COMPASSは約15年前にスタートしており知見が
宇宙誕生から10億年間、時間は今より5倍遅く流れていたとNature Astronomyに7月3日に掲載された最新研究で明らかになった。 アインシュタインの一般相対性理論の重要な予測が正しいことを証明するこの発見は、天文学者が宇宙の彼方を観察するとき、彼らは宇宙が「若かった頃を見ている」だけではなかったことを示した。見ていたのは「スローモーションで動く」宇宙だった。 138億年前にビッグバンによって誕生したと考えられているこの宇宙は、それ以来、膨張を続けている。しかし、膨張スピードは一定ではない。年を経るにつれ、時間の流れが速くなっていると、研究は述べている ■宇宙における時間の遅れ 宇宙におけるこの時間の遅れは、190個のクエーサーの研究から導かれた。クエーサーとは、非常に明るい超大質量ブラックホールで、はるか彼方、つまり古代宇宙の銀河の中心にある。 クエーサーは、宇宙が現在の10分の1
「核融合」と聞いて、何を思い浮かべますか? ガンダムのようなSFに登場するエネルギー?ドラゴンボールのフュージョン?自然現象である太陽? 「核」という言葉から原子力発電(原発)と似たような印象を持つ方も少なくないと思います。 核融合発電は原子力発電より運転の安全性が格段に高いと期待され、放射能汚染のリスクが圧倒的に低いと期待されていますが、それでもなお、核融合発電の過程で放射線の脅威は存在します。 当然ながら、放射線の扱いは運転管理維持コストや人体への安全性に大きく関わってきます。 今回、日本の核融合科学研究所と米国TAE Technologies社の研究グループは「先進的核融合燃料」(軽水素とホウ素11)の核融合反応を世界で初めて実証しました。 核融合炉の燃料として軽水素(p)とホウ素11(11B)を用いる核融合反応(p-11B反応)において、放射化の脅威が殆どない、クリーンな「夢の核融
現在の地球は約24時間で1回転する自転運動をしていますが、地球の自転周期は少しずつ減速し続けていると考えられており、過去の地球はより速く自転していたと考えられています。その減速率は一定だとこれまでは考えられてきました。 ところが、中国科学院のRoss N. Mitchell氏とエバーハルト・カール大学テュービンゲン校のUwe Kirscher氏の研究チームは、今から約20億年前~約10億年前までの10億年間は自転速度がほとんど低下せず、1日は約19時間でほぼ固定されていたことを明らかにしました。この期間は地球史における「退屈な10億年(Boring Billion)」と呼ばれる期間とほぼ一致しており、興味深い発見です。 【▲ 図1: 潮汐トルクの概念図。ある天体A (青) を公転する別の天体B (グレー) の公転周期と自転周期が一致している場合、天体Bの長軸は天体Aと一直線に並ぶ (右図)
IUGC副所長 イヴァン・フェセンコ氏、IUGC所長 加藤文元氏、ドワンゴ創業者 川上量生氏(2023年7月7日、都内の外国人記者クラブで) 京都大学数理解析研究所の望月新一教授は2012年8月、4本の論文をインターネット上に公開した。未解決の数学的難問「abc予想」を解決できるとする「IUT理論(宇宙際タイヒミューラー理論)」である。 しかし、きわめて難解にしてあまりにも長大なこの論文をめぐって、世界の数学界には予想外の大きな「混沌」が生じた。現在では議論も膠着状態となっている。 そんな中、6月6日に設立(設置構想中)が発表されたZEN大学の研究機関、「宇宙際幾何学センター(Inter-Universal Geometry Center; IUGC(仮称)、所長 加藤文元氏)」は、この理論とその関連分野における新しい重要な発展を含む最優秀論文に、「IUT Innovator Prize」
いくつかのクラウドサービスでは、新規ユーザーに対する1年程度の無料トライアルや一定額のクーポンなどの提供だけでなく、期間の制限なくずっと無料で使える、いわゆる「Free Tier」や「Always Free」と呼ばれるサービスが提供されています。 こうしたサービスは試行用の環境や一時的なテスト環境、あるいはホビー用途などに適しています。 本記事では期限の制約なく無料で提供されている主なクラウドサービスを、2023年版としてまとめました(新規ユーザーとして期限の制約なく無料で使えるものを優先しています)。 ただしこれらの無料のサービスは、提供側の都合によって申し込みや利用が制限されたり、もしくは提供自体が終了したりすることがあります(昨年、多くのITエンジニアに人気であったHerokuのFreeプランが終了したことをご記憶の読者も多いでしょう)。 無料のサービスを利用する場合には、そうした提
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く