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ブックマーク / tadanorih.hatenablog.com (17)

  • 「反対するなら代案を出せ」でダメになってしまった運動 - 虚構の皇国

    もはや死語となったが、かつて「同情するなら金をくれ」という流行語があった。これは簡単に言って「カネを出さないおまえに同情なんかされたくねえよ」という非常に甘えきった、拗ねた物言いなんだが、この語と前後してはやった「反対するなら代案を出せ」にもまた同様の腐臭を感じざるを得ない。 「反対するなら代案を出せ」というイデオロギーは、1992年のPKO法案のときに言われはじめたように記憶している。 PKO反対派は《「国連の下での和平」に日自衛隊で介入する》という枠組み自体に反対していたのに、代案を強要されることによって、安保理で作られた既存のカンボジア和平の土俵にまんまとのせられた。のせられたのは、これまで平和運動をひっぱっていた社会党(当時)・共産党で、彼らはズブズブと「国連の下での和平」を認めることとなった。「国連中心主義」とかと言い訳しながら、ね。(その結果、映画『ブラックホーク・ダウン』

    「反対するなら代案を出せ」でダメになってしまった運動 - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2012/07/03
    必要なのは「代案なんか必要ない」という勇気と、それに対する説得力。
  • 「鉄石の意志を以って言論国防体制の完璧を期す」 - 虚構の皇国

    『婦人倶楽部』昭和17年2月号 いわゆる戦時下の出版弾圧史的観点からすれば、この有名な決議にいたるまでにいろいろと大人の事情があったことは承知していますが、いくら「奴隷の言葉」で書かれたものとはいえ、嬉々として音頭を取った野郎が多数いたことも事実でありまして、そういう連中に同情することはとてもできません。 「吾等日編輯者は……」とか、こういう勝手に代表しちゃうメンタリティって、何かもう……

    「鉄石の意志を以って言論国防体制の完璧を期す」 - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2012/07/03
    "いくら「奴隷の言葉」で書かれたものとはいえ、嬉々として音頭を取った野郎が多数いたことも事実でありまして、そういう連中に同情することはとてもできません。"
  • 原子力村のお姉様たち - 虚構の皇国

    2001年から2008年まで、原子力委員会は「市民参加懇談会」という公開ヒアリングを合計34回にわたって行った。 目的は、「「原子力政策の決定過程における市民参加の拡大を通じて、国民の理解をより一層促進するため」に、「原子力政策における市民参加の促進のための方策」及び「原子力政策に対する国民理解の促進のための方策」について、調査、審議する」ためだという。 しかし、開始時期から見ても明らかなように、これは、高速増殖原型炉「もんじゅ」の2次系ナトリウム漏洩事故〜東海村JCO臨界事故にいたる一連の大事故をうけて、大慌てで設置したもの。 実際、内閣府原子力政策担当室が出したペーパーでは、「一連の事故、不祥事によって国民の原子力に対する信頼が大きく損なわれ」たという危機感から、「今後とも、国民の多様な意見を踏まえて原子力政策決定を行っていくために、政策案に対する国民の意見を広く求めるなど、政策決定過

    原子力村のお姉様たち - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2012/05/07
  • 恐るべき特高外事課の調査活動――暴露されたちょいワル伊太利大使館員のプライベート! - 虚構の皇国

    国会図書館で『特高外事月報』を調べてきました。ファシスト少女フランチェスカちゃんの行方は次回にまわして、特高外事課の恐るべき調査活動の一端を紹介しましょう。 昭和18年5月といえば、まだイタリアではバドリオ政権が成立する前、いまだ枢軸国の一角をなす力強い同盟国であったわけだが、特高外事課は、敵国はもちろん、同盟国や中立国の大使館員をみっちりと監視していました。 七、伊太利大使館関係 大使館に於ては最近特異の活動開係なきも枢軸国として我国を始め独逸、芬蘭、洪牙利、泰等各国並中立国としてスエーデン、アルゼンチン、スイス等の外交官並武官と午餐会或は晩餐会を開催し意見の交換をなし各国間の親睦強化に努めつゝあるが、独逸国に比し其の活躍も不活発にして大使の日常生活に於ても特に見るべきもの無く主として館内に起居し三月二十五日より神奈川県鎌倉市材木町別荘へ随時赴き静養し居れり。 大使付ボーイ伊大利人ロモ

    恐るべき特高外事課の調査活動――暴露されたちょいワル伊太利大使館員のプライベート! - 虚構の皇国
  • 宇宙統司大神帝陛下を特高が弾圧! - 虚構の皇国

    昭和16年4月、宇宙神によって素戔嗚尊の生まれ変わり・宇宙統司大神であることを告げられた若者がいた。 その大神陛下の記録が、『特高月報』昭和18年6月号に残されていた。実名などがわかるものは●で伏せた。 吹田市垂水町●●計理士弁理士源義興事●●●(二九)は昭和十三年九月開西大学専門部商科を卒業後大阪市西区梅町十四番地に事務所を設けて計理士を開業し、其の傍ら昭和十六年三月同校法学部を卒業すると共に同区島津町三十七番地に事務所を移転し弁理士をも兼業し居たるものなる処、昨年四月頃「宇宙神より素戔嗚尊の再現者にして現人神たる宇宙統司大神なる神格を授けられ、地球上に於ける人類並に万物を統理すべき神託を受けたると以て、自分こそ各国君主皇帝は勿論畏くも天皇の上位に立つものなり」と妄信するに至れり。 29歳にして計理士と弁理士を兼業しおまけに事務所まで構えるなんて、なかなか起業家精神wにあふれた青年だが

    宇宙統司大神帝陛下を特高が弾圧! - 虚構の皇国
  • ファシスト少女フランチェスカちゃんのゆくえ - 虚構の皇国

    写真週報第151号 昭和16年1月15日。あやとりを教わるフランチェスカちゃん(右側) 以前書いたエントリー「ファシスト少女フランチェスカちゃん」で、「このフランチェスカちゃんのゆくえが気になる」と書いたが、父君のグイド・ベルトーニ伊太利大使館附陸軍武官(当時)一家の行方がもしかしたらわかるかもしれない。 『敵国人抑留――戦時下の外国民間人』(小宮まゆみ著、吉川弘文館、2009年)というを、ある親切な紳士から教えてもらった。そのに、ムッソリーニ失脚後のイタリア大使館の人々の去就が触れられていたのである。 バドリオ政権が1943年10月30日にドイツに対して宣戦布告すると、イタリアは日の同盟国から「敵国」になった。「そのため1943年10月からは、イタリア人を対象とした新たな敵国人抑留が始まった」(同書164頁)。同書によれば、1943年9月時点でイタリア大使館・領事館の館員とその家族

    ファシスト少女フランチェスカちゃんのゆくえ - 虚構の皇国
  • 『教科書の中の宗教』『「神道」の虚像と実像』『吾輩は天皇なり』 - 虚構の皇国

    これ、面白いんじゃね? とゆーことで、注文しました。 教科書の中の宗教――この奇妙な実態 (岩波新書) 作者: 藤原聖子出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/06/22メディア: 新書購入: 1人 クリック: 38回この商品を含むブログ (17件) を見る twitterでフォローしてくれている佐藤哲朗氏(id:ajita)のブログによると―― 藤原聖子『教科書の中の宗教 この奇妙な実体』岩波新書1313読了。知らなかった事ばかりで勉強になった。教育関係者だけじゃなくて、ライターや編集者、放送メディア関係者やWikipediaのボランティアまで、読めば役立つ、ハッとさせられる知見と出会えると思う。少々お硬いけどオススメ! 倫理教科書の仏教記述はカウンターカルチャー的というのは面白い。また上座部仏教の記述には大乗の護教論を前提とした「勝利主義史観」的な偏見があるとも。鎌倉仏教と旧仏

    Itisango
    Itisango 2011/07/05
    『教科書の中の宗教』『「神道」の虚像と実像』『吾輩は天皇なり』
  • 新旧ナチスの比較 - 虚構の皇国

    皇国画像庫でもreblogしたんだけど、コレ作ったやつはなかなかよいセンス

    新旧ナチスの比較 - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2011/07/05
    新旧ナチスの比較
  • 平和運動をやっている人の戦争アレルギーはいかがなものか - 虚構の皇国

    12月から延々と続いてきた繁忙期もひとまず一区切り。ようやくネットにいろいろアップしたりできるようになりました。 詳細不明の絵の切れっ端を多数譲ってもらいましたので、とりあえずそんなものからtumblrにアップしていきます。 一昨日、仕事の関係で平和運動の中の人(50歳代くらい)とおしゃべりする機会があり、びっくりしたことがあった。 「軍部の暴走」ってよく言われるけれど、大日帝国軍隊の指揮命令系統ってどうなってたんだ、という話になったわけですよ。で、まず驚いたのは「大営」ってどんな仕組みなのか、彼は知らない。「そんなこと興味ない」って言う。えっ、じゃあなんで「軍部の暴走」ってアナタは言えるの? と不思議でしょうがいない。 で、いろいろと話すうちに、僕の方からクラウゼヴィッツの「戦争とは他の手段をもってする政治の継続である」というテーゼを紹介したところ、「それは戦争賛美だ! 戦争戦争

    平和運動をやっている人の戦争アレルギーはいかがなものか - 虚構の皇国
  • 昭和17年朝日新聞の三八(さんやつ)広告を集めてみた - 虚構の皇国

    新聞紙面を15段にわって、その3段分を8つに割るから「三八」。新聞で何はともあれ目を通すところはどこかといえば、この一面三八(さんやつ)広告なのですね。 ――だけどコレ10に割ってあるじゃないですか!……ブコメの方のご指摘で気がつきました……多謝。 先日、親切な紳士から昭和17年〜18年の朝日新聞縮刷版をゆずりうけ眺めるうちに、この三八広告を並べてみると面白かろうと思いつきました。とりあえず昭和17年1月第1週のスキャンは終了。今後随時アップしていきます。 朝日新聞昭和17年1月1日付一面三八広告 画像をクリックすると拡大されます お正月からかなり香ばしいラインアップですが、「大東亜戦争」開始直後の正月であることを考えると、チト淋しい気がします――というのも、よく考えればアタリマエの話で、ここに並んだの原稿が書かれたのはすべて真珠湾前。少々鮮度が落ちかけたを、版元が必死に練り上げた広告

    昭和17年朝日新聞の三八(さんやつ)広告を集めてみた - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2010/09/07
  • セーラー服にガスマスクって…… - 虚構の皇国

    『少女倶楽部』慰問絵はがきより(年代不詳) なかなかよいですね。 これは悶絶ものの逸品であります。

    セーラー服にガスマスクって…… - 虚構の皇国
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    Itisango 2010/06/25
  • 虚構の皇国

    twitterのプロモーションツイで流れてくる、ミドルの転職「防衛省」。複数の画像パターンがあり、一度リンクを踏むと何度でも出てくる。新作が出てくるたびに貼り付けていきます。 2022年11月11日採取分 2022年11月10日採取分 2022年10月26日採取分 ************ 7月8日の安倍晋三元首相銃撃事件の前に執筆したものの、事件を受けて特集用の特別紙面が組まれたため掲載をとりさげた原稿ですが、もったいないので、その冒頭部分をここに掲載します。 右派論壇誌2誌の巻頭を同時に飾った 安倍晋三・櫻井よしこ「対談」企画の不思議 もともと『WiLL』編集長であった花田紀凱氏が編集部まるごと発行元のワックから飛び出し、2016年に創刊したのが『月刊Hanada』(飛鳥新社)だ。狙っている読者層も同じなら表紙のデザインも酷似、記事の書き手も重複しているという、ある意味とっても「なかよ

    虚構の皇国
  • 戦時下の月経帯 - 虚構の皇国

    『少女倶楽部』昭和16年8月号広告 女学生の勤労動員について調べていて、ふと目についたのが生理用品の広告群だ。 「月経帯」というのはT字帯風ふんどし系のものだと思っていたが、太田春龍堂謹製「シーズン月経帯」の広告には「ズロース兼用」とあったので、ちょいと形状が気になる。……気になるが、人類の未来にとってはどうでもいいことであろう。 銃後のつとめ健康第一 これさへあれば絶対安全 ……と、さらりと「銃後の月経」を意識させるコピーは秀逸だが、わざわざ「銃後」を持ち出すのはミエミエの時局迎合であります。 『少女倶楽部』昭和16年8月号広告 この月経帯戦線には、かの大タカコ女史も参戦していたようで、「苦心三ヶ年」の研究を重ね、「フレンドズロース月経帯(バンド)」なる商品を開発している。これまたズロースタイプですね。 品は新裁断法によつてどなた様にもピツタリと気持ちよくご使用出来る構造になつて居り

    戦時下の月経帯 - 虚構の皇国
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    Itisango 2010/04/01
  • 「大日本愛國フィギュア」がすごい - 虚構の皇国

    せぴあ様に教えてもらったサイトなんですが、まさに思考停止・絶句状態であります。これはすごい。 半眼工房というところで作っているレジンキットらしいのですが……。 なかば神話化されたステリオタイプな戦時女性像が、〈萌え〉の重力圏にひきずりこまれて、どうしてこうなった状態を呈している、とでも言えばよいのでしょうか。例の「回天キューピー」なんかよりも、もっと造形的にはすぐれているのですが、ちょっとコメントできないほど驚きました。 以下引用であります。 「昭和二十年 満洲開拓移民引揚團 赤井夕陽」 「大日愛國フィギュア」最新作! 大東亞戦争末期、ソ連軍の満洲への侵攻により、家財道具を背負い逃避行の少女をフィギュア化しました。 少女というにはやや所帯じみた感が残念です――って、そんな印象批評しかできん…… 「大東亞戰争末期土決戰期國民義勇戰闘隊女子隊竹槍挺身斬込隊 國防華子・袈裟斬り」 竹槍で袈裟

    「大日本愛國フィギュア」がすごい - 虚構の皇国
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    Itisango 2010/02/27
  • 驚愕の『大東亜戦争祝詞集』 - 虚構の皇国

    武田政一編 瑞穂出版株式会社 昭和18年9月 「大東亜戦争」とは文字通り「神懸かり戦争」であったことを彷彿とさせる一冊であるが、その「神懸かり」ぶりの内容は、筆者の想像を超えていた。書編者による「凡例」によれば、 書は主として大東亜戦争開戦以来、約一年間に行はれたる戦争関係の祭祀の祝詞を編輯したるものにして、支那事変等に関する祝詞は、参考の為に収録したるに過ぎず。 とあるのだが、この「戦争関係の祭祀」で何をやっていたのかがビックリなのであります。 とりあえず、「珊瑚海戦・ミッドウェー・アリューシャン列島攻撃奉告祭祝詞」なるものを見てみよう。 画像でなんとか読めるでしょうか? 大営発表を祝詞にして神様に報告してるんですね。で、歴史的大敗となったミッドウエー海戦が、祝詞になるとこんなかんじになるわけです。 ……太平洋乃真中奈留ミツドウエー沖爾敵乃航空母艦群乎誘比出志、烈支伎戦乃上爾敵乃航

    驚愕の『大東亜戦争祝詞集』 - 虚構の皇国
  • インフルエンザは波動で発生した…… - 虚構の皇国

    パスツールを断罪した桜沢如一センセイでも、こんなことは言わなかったゾ。 もしかして、人類は退化しているのではないかと思ってしまうほどの電波を発見しました。 昨日の神戸や大阪での「豚インフル」の発症例も、 いくら感染ルートを追いかけても出口は見えてこないと思います。 なぜなら、豚インフルは誰かから感染したのではなく、 患者その人の内側から自然発生したものだろうからです。 問題は、いったいなぜ自然発生したのか?ということですが、 その最大の原因は、マスメディアによる過剰報道でしょう。 実際、毎日のように「豚インフレが恐い恐い」と報道していれば、 その不安と恐れの波動は人々の意識に鮮烈に作用して、 環境条件と体内環境の劣化が相乗したときに、 免疫力が一気に崩れてウイルスが発生することがあります。 そしてそれが文字通り「感染」によって広がっていくことが、 かつての事例からしても、十分に考えられるの

    インフルエンザは波動で発生した…… - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2009/05/18
  • 「日本が好き」の中身 - 虚構の皇国

    はてブから偶然見つけた「育児板拾い読み@2ch」のエントリ「こんな国」より。 朝日新聞の金髪・ピアスの勧誘員を弄った話。 俺「で、朝日は日嫌いで、いつも日批判ばかりしてるから嫌いなんだよ」 朝「俺だって嫌いですよこんな国!だって〜〜」 俺「君や朝日が日を嫌うのは自由だけど、俺は好きなの。 今だってコタツに入ってりゃ幸せだし、宗教自由だから 事の前のお祈りはいただきますの一言だけ。 女の子が一人で夜中ぶらつけるほど安全で、簡単な怪我や病気は 病院いっても3000円もしない。居酒屋で一杯飲むの我慢すりゃ病院いけるんだぜ? 刺身も味噌汁も大好きだし、母国の料理に飽きたら ちょっと都会にでればどの国の料理だってべられる。 へたな国だと今みたいに こんな国! なんて言おうもんなら、 非国民ってことで居場所なくなるよ で、話遮っちゃったけど、君が日嫌いなのはなぜ?」 朝「・・・そういやなん

    「日本が好き」の中身 - 虚構の皇国
    Itisango
    Itisango 2009/04/16
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