Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 編集部 2021-05-10 15:19 ミネソタ大学の研究グループがLinuxカーネルのソースコードに意図的に脆弱性を混入させようとした問題で、Linuxカーネルコミュニティとミネソタ大学との間の険悪な関係が解消されつつある。この問題は、Linuxカーネルのセキュリティ対応の体制を検証するためのプロジェクトとして、ミネソタ大学の大学院生2人が意図的に問題のあるパッチをLinuxカーネルのソースコードに混入させようとしたというものだ。この問題に対し、Linux安定版ブランチのLinuxカーネルメンテナーとして開発コミュニティで高く評価されているGreg Kroah-Hartman氏は、当事者の大学院生だけでなく、同大学と関係のあるすべての開発者をLinuxカーネルへのコントリビュー
Linuxに精通したシステム管理者は長年、「CentOS Linux」を愛用していた。なぜなら、どうしても必要な場合を除き、サポート費用を支払うことなく「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の良さをフルに享受できたからだ。そして今、CloudLinuxが、「CentOS」の代替OSとなる同社の「AlmaLinux」を対象に、複数のサポートオプションを提供している。 AlmaLinuxは米国時間3月30日に、一般提供が開始された。「RHEL 8.3」と1対1のバイナリー互換性があるフォークとなる。今後は、RHELの将来的なリリースと歩調を合わせていく。「RHEL 8.x」「CentOS 8.x」「Oracle Linux 8.x」を対象とする移行手順も公開されている。 もちろん、CentOSも引き続き利用できる。しかし今後は、これまでと同じような形のRHELのクロー
「CentOS」の代替OS「AlmaLinux」、CloudLinuxが複数のサポートオプション提供の画像 Linuxに精通したシステム管理者は長年、「CentOS Linux」を愛用していた。なぜなら、どうしても必要な場合を除き、サポート費用を支払うことなく「Red Hat Enterprise Linux(RHEL)」の良さをフルに享受できたからだ。そして今、CloudLinuxが、「CentOS」の代替OSとなる同社の「AlmaLinux」を対象に、複数のサポートオプションを提供している。 AlmaLinuxは米国時間3月30日に、一般提供が開始された。「RHEL 8.3」と1対1のバイナリー互換性があるフォークとなる。今後は、RHELの将来的なリリースと歩調を合わせていく。「RHEL 8.x」「CentOS 8.x」「Oracle Linux 8.x」を対象とする移行手順も公開され
Microsoftは米国時間2021年4月21日、次期Windows 10でLinux GUIアプリケーションサポートの進捗状況を、公式ブログで報告した。Linux GUIアプリケーションのサポートは同社が2020年5月に開催した「Build 2020」で発表し、windows 10 Insider Preview ビルド21364で動作する。同社は本ソリューションを「WSLg」と名付けた。 ロボットシミュレーションの「Gazebo」をWSLgで実行している(画像はすべて公式ブログより抜粋) WSLgはマイクや音声出力のサポートに加えてMesaライブラリーによるGPUアクセラレーションにも対応。上図はロボットシミュレーションツールの「Gazebo」の実行例だが、Microsoftによれば60fps(フレームレート)で実行できると説明する。WSLgを試すには最新のWindows 10およびW
Zstandard (zstd) は、圧縮・展開が速いことを特徴とする可逆圧縮アルゴリズムである[2]。またC言語で書かれた前述のアルゴリズムのリファレンス実装の名前でもある。Meta Platforms, Inc.に所属しているYann Colletによって2015年から開発されている。 この実装のバージョン1.0.0は2016年8月31日にフリーソフトウェアとして公開された[3][4]。2018年10月に RFC 8478 で規格化され、2021年2月に RFC 8878 に更新された。メディアタイプは application/zstd [5]。英語発音はズィースタンダード(zee standard)[5]。 Zstandardは、デフォルトの圧縮レベル3の場合、現在主流であるDeflate (ZIP, gzip) アルゴリズムとほぼ同じ圧縮率だが、より高速に圧縮と解凍が行えるように設
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Googleは、「Androidオープンソースプロジェクト」でシステムプログラミング言語「Rust」によるOS構成要素の開発をサポートしていることを明らかにしたが、セキュリティ脆弱性を減らす目的で、Linuxカーネル開発での採用も支持している。 同社は4月に入り、Rustは、これまでCやC++で記述されてきた「Android」OSに、メモリー安全性の保証をもたらすと説明した。同社は、既存の何百万行ものコードをRustで記述し直すのではなく、Androidの新規コードの開発でRustを採用しようと考えている。 そして今度は、Androidの基盤となるLinuxカーネルに目を向けている。米ZDNetが3月に報じたように、Linuxカーネルの
「IBM COBOL for Linux on x86 1.1」は、COBOLアプリケーション構築のための開発環境で、最適化されたCOBOLコンパイラとCOBOLランタイムライブラリが含まれる。 Enterprise COBOL for z/OSと同等の、高度な最適化テクノロジに基づいており、Linux x86上で利用可能なビジネスクリティカルなCOBOLアプリケーション開発のためのパフォーマンスおよびプログラミング機能を備えている。 COBOL 1985に準拠し、COBOL 2002または2004の機能を選べる。また、「ANSI INCITS 23-1985」および「ISO 1989:1985」のモジュールをサポートする。 なお、「IBM COBOL for Linux on x86 1.1」はIBM CICS TX on Cloud 11にも含まれており、クラウド環境でのミッションクリ
「CentOS Linux」の開発元であるRed Hatが「『Red Hat Enterprise Linux』(RHEL)のリビルド版であるCentOS Linuxから、最新版のRHELの少し先を先行する『CentOS Stream』に重心を移す」と発表した際、多くのCentOSユーザーは憤慨した。その声を聞いて、CentOSプロジェクトの共同創設者であるGregory Kurtzer氏は自ら、CentOSの代わりになるRHELクローンとして「Rocky Linux」を作ると発表した。そのすぐ後に、法人向けのCentOSディストリビューターであるCloudLinuxが新たに独自のCentOSクローンを作り上げる「Lenix」プロジェクトを発表していた。そして今回、「AlmaLinux」という新たな名称の下、一般提供(GA)が開始された。 CloudLinuxは、マルチテナント型のウェブ/
Steven J. Vaughan-Nichols (Special to ZDNET.com) 翻訳校正: 村上雅章 野崎裕子 2021-03-31 07:30 Linuxはプログラミング言語Cの申し子のような存在だ。しかし時は流れ、状況は変わった。RustをLinuxのシステム記述言語として採用しようという動きが少しずつ支持を集めてきている。例を挙げると、Linuxカーネル開発者のための年次カンファレンス「Linux Plumbers Conference(LPC)2020」において、開発者らはLinuxのインラインコード部分でのRustの採用を真剣に議論していた。その議論は現在どうなっているのだろうか?筆者はLinuxの父と目されるLinus Torvalds氏と、Linuxの安定版カーネルのメンテナーであるGreg Kroah-Hartman氏から考えを聞いた。 これはRustに魅
Linux Daily Topics 2021年3月26日Red Hat、ストールマンのFSFボードメンバー復帰に怒り心頭「すべての資金を引き上げる!」 2019年9月にFree Software Foundation(FSF)のボードメンバーの座を事実上、追放された格好で辞任したリチャード・ストールマン(Richard Stallman)が、この3月にボードメンバーにひっそりと復帰していた。FSFのボードメンバー(Board of directors)紹介ページにはたしかに最下部に「Richard M. Stallman」の名前が掲載されている。 いくつかの海外メディアの報道によれば、ストールマンは3月20日~21日(米国時間)に行われたFSFのカンファレンス「LibrePlanet」に登壇し、21日のセッションにおいて「私は再びFSFのボードに復帰した」とアナウンスしたという。「It'
Introduction Dusting off a few new (old) vulns Have you ever been casually perusing the source code of the Linux kernel and thought to yourself "Wait a minute, that can’t be right"? That’s the position we found ourselves in when we found three bugs in a forgotten corner of the mainline Linux kernel that turned out to be about 15 years old. Unlike most things that we find gathering dust, these bugs
印刷する メールで送る テキスト HTML 電子書籍 PDF ダウンロード テキスト 電子書籍 PDF クリップした記事をMyページから読むことができます Linus Torvalds氏は、「Linux」カーネル5.12の1つ目のリリース候補版(RC1)を使うのは避けるべきだと、オープンソース開発者に警告を発した。 米オレゴン州が雪嵐に襲われ、Torvalds氏の自宅が週の半分以上停電したにもかかわらず、Linuxカーネルのバージョン5.12は予定通りリリースされた。Torvalds氏や何千人ものコントリビューターはバージョン5.12をスケジュール通りリリースしたものの、同氏は5.12のRC1は「double ungood」(非常に良くないもの)であり、ファイルシステムに致命的な問題を引き起こす可能性があるとあらためて呼びかけた。 Torvalds氏は、Linuxカーネルメーリングリストへ
gccでwrapオプションを利用すると、main関数を別の関数から実行することができます。 コンパイルの時にwrapオプションで指定した関数を実行する時、その前にwrap関数を割りこませる、という表現の方が実態に近いかもしれません。あと、これでwrapできるのはlibcでサポートしているシステムコール限定かもしれません。 ソースコードをコンパイルし、生成されたオブジェクトファイルをリンクしていく仕組み、プログラムが起動する仕組みをちゃんと勉強すればもう少しまともな説明ができそうな気もしますが、その辺は後々。 サンプルコード 其の一 #include<stdio.h> #include<unistd.h> // こが実際のmain関数らしい... int __real_main(int argc, char *argv[]); // コンパイルする時「wrap,main」を指定するとmain
by Adam Harvey Linuxを利用していると「シェル」や「grep」「プロセス」といった言葉を目にします。エンジニアのCarl Riis氏はそんなLinuxの基礎用語の意味や仕組みをさまざまなウェブサイトから学習し、「10のミニプロジェクト」を作成することでスキルを向上させたとして、その詳細を公開しています。 Getting better at Linux with 10 mini-projects - carltheperson https://carltheperson.com/posts/10-things-linux GitHub - carltheperson/10-things-linux: Getting better at Linux with 10 mini-projects. https://github.com/carltheperson/10-thing
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