基幹システムのモダナイゼーションやDX(デジタルトランスフォーメーション)、さらには生成AI(人工知能)ブームなどで活気づく国内のIT市場。ただし、不測の事態が起こりかねない国際情勢や不安定な経済の動きが国内景気に影響を及ぼす可能性もある。今後の国内IT需要の行方はどうなるか。ITサービス事業者の代表格である富士通とNECが相次いで発表した2023年度(2024年3月期)上期(2023年4~9月)の決算から需要動向の先行指標となる受注状況に注目して見通しを探る。 「SXが新たなIT需要になりつつある」(富士通) 富士通が2023年10月26日に発表したITサービスにおける上期の国内受注状況は、全体で前年同期比118%と大きく伸長した。
