ソフトウェアのセキュリティに関する問題が毎日のように発生する中、各国政府は、セキュリティの問題を軽減すべく、企業やさまざまな組織を指示に従わせようとしている。しかし、そこには1つ問題がある。それは、政府はソフトウェアがどう使われているかをほとんど理解しておらず、オープンソース開発者がソフトウェアをどう開発しているのかについては、それ以上に理解していないということだ。 では、この新たな規制の波に対応する準備は整っているのだろうか?答えはノーだ。 Kroah-Hartman氏は、Linuxコミュニティの現状について触れ、Linuxカーネルのセキュリティチームは、積極的なスタンスを採用する他のセキュリティチームとは違って、基本的に問題が起きてから対応するスタンスだと説明した。Linuxカーネルのセキュリティチームは、2005年に正式に発足して以来、企業との協力関係や契約は一切結ばずに、非公式な組

