福井県にある高速増殖炉「もんじゅ」で、今月2日、ナトリウムが固まらないように温度を保つヒーターを作業員が誤って停止させ、ナトリウムの温度が、一時、低下していたことが分かりました。 日本原子力研究開発機構によりますと、今月2日午後4時半ごろ、福井県敦賀市にある高速増殖炉「もんじゅ」のタービンがある建物で、原子炉の熱を取り出すナトリウムの温度を保つヒーターを、作業員が誤って停止させ30分ほど放置しました。 ナトリウムは温度が100度まで下がると固まってしまうため、200度に保つ必要がありますが、ヒーターを停止した影響で、一部の配管で温度が158度まで下がりました。 原子力機構によりますと、この影響で原子炉や周辺の放射線量などに異常はなかったということです。作業員が点検を行った電源設備の作業マニュアルが整備されていなかったということで、原子力機構が原因を調べています。 原子力機構は、温度低下が起