神戸大の研究チームは17日、新型コロナウイルスの感染第2波が到来していた8~10月に兵庫県内の医療機関で採取した約1万人分の血清を解析したところ、感染後に体内で作られる「中和抗体」を持っていた人は0.15%しかいなかったと明らかにした。 森康子教授(臨床ウイルス学)は「第2波の時点でも感染した人の割合はまだ低く、引き続き誰でも感染する可能性がある」とし、注意を続けるよう呼び掛けた。 調査は8月6日~10月1日、神戸市や同県姫路市など人口が密集する瀬戸内海沿岸地域(人口約450万人)にある6カ所の医療機関で、患者1万377人から提供を受けた血清で実施した。