中国で日本や英国のロイヤルファミリーがブームだ。なかでも日本の皇室ご用達の関連商品が注目を集め、現地のインターネット・ショッピングサイトを検索するとありとあらゆるご用達が登場する。ただ、便乗ビジネスが広がり、悪質な業者が出てくるなど社会問題にもなっている。(ジャーナリスト・奥窪優木/夕刊フジ) 中国最大のEC「タオバオ」で、「日本皇室御用」(御用はご用達の意)と検索すると、500近い商品がヒットする。一例を挙げると、日本ブランドの粉ミルクやせっけん、ヒアルロン酸入り乳液、化粧品、コシヒカリなど。多くは、メーカーや販売元が皇室献上品やご用達であると謳(うた)っていたり、日本国内で、そう噂されているというものもある。 しかし、まったく無関係なものであるにもかかわらず、ご用達を騙(かた)るものも少なくない。