初出場で甲子園を沸かせた白山。ベンチでは、川本牧子部長も懸命に声を出した。念願だった甲子園のゲームを味わい、「ここを目指して選手たちはがんばってきてくれた。その姿をみなさんに見てもらえて、幸せだと思った。最後の最後まで大歓声をもらえたのは(うれしくて)言葉にならなかった」と涙ぐんだ。 川本部長は、父親が少年野球チームの監督だった影響で、小学校の頃に野球をプレーした。甲子園にあこがれ、高校の時にマネジャーを志望したが、募集がなく、夢がかなわなかった。 一度は野球から離れたが、高校教諭になってから野球好きが認められて、野球部の顧問を務め、白山でも部長を任され、3人の子どもを育てながら務めた。「先生を甲子園に連れて行く」という生徒の言葉通り、夢がかなった。 晴れの甲子園では、見学会の時に、打席でスイングし、高野連から注意を受ける一幕もあった。「神聖な場所でもあるので、私自身考えるところはあった」