【シンガポール=上野実輝彦】「お会いできてうれしいです、大統領」。シンガポール・セントーサ島のホテルで十二日に始まった、史上初の米朝首脳会談。金正恩(キムジョンウン)朝鮮労働党委員長はトランプ米大統領と十秒以上、手を握りながら顔を見つめ合い、感慨深げに語りかけた。 コロニアル様式の白亜の建物に赤いカーペットが敷かれ、米朝の国旗六本ずつが交互に並べられたホール。午前九時すぎ、向かって右から濃紺のスーツに赤いネクタイ姿のトランプ氏、左から黒い人民服を着た正恩氏が姿を見せた。 先に手を差し伸べたのはトランプ氏。相手をぐいと引き寄せる強引な握手で知られるが、この日は下から手のひらを向け、丁寧さもにじんだ。応じた正恩氏は笑みを見せたものの、表情は硬いまま。四月に開かれた文在寅(ムンジェイン)韓国大統領との首脳会談に比べ、明らかに緊張の色がうかがえた。 トランプ氏は正恩氏の右肩を軽くたたいて記念撮影に
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