仏西部ナントの図書館で本を手に取る人(2020年1月31日撮影、資料写真)。(c)VENANCE / AFP 【11月18日 AFP】定評のあるフランス語辞典「プチ・ロベール(Petit Robert)」が、性差のない人称代名詞「iel」を正式に項目に追加し、物議を醸している。伝統を重視する政治家らは、米国の影響を受けた「ウォーキズム」(社会問題に高い意識を持つよう呼び掛ける主張)による侵略だと批判している。 「iel」は、人称代名詞の男性形「il(彼)」と女性形「elle(彼女)」を合体した造語。まだ定着しているとは言えないが、反対派はフランス語に対する侮辱であり、禁止すべきだと反発している。 ジャンミシェル・ブランケール(Jean-Michel Blanquer)国民教育相は、プチ・ロベールの判断について「将来、性差のない表現がフランス語に加わることはない」と、ツイッター(Twitte