そして、1981年。海の向こうでは巨人IBMが「PC」という製品を世に出します。いわゆるIBM PCの誕生です。マイクロコンピュータとしてインテルの16ビットCPU8088を搭載するこの製品は、世界に衝撃的な驚愕を与えました。大型コンピュータの世界のトップに君臨していた巨人IBMが、パーソナルコンピュータの世界に参入してきたことは、きわめてショッキングな出来事だったのです。 IBM PCは衝撃をもたらしただけではなく、爆発的な売れ行きを示しました。NECはこの年、大ヒットした「PC-8001」の下位機として「PC-6001」を、上位機として「PC-8801」を同日発表し、パーソナルコンピュータのラインアップを拡充しています。IBM PCの衝撃は日本の市場にはまだ届くことはなく、これらのパソコンは仕事と遊びを強力にサポートする頼もしい存在として迎え入れられました。 僕が中学生のころは、パソコ