歴代首相の書を収集している山口県光市束荷の伊藤公資料館に11日、野田佳彦首相の直筆の書が寄贈され、一般公開が始まった。 3月11日まで。 贈られた色紙には、野田首相が所信表明演説の中で述べた「正心誠意」の4文字がしたためられている。市は地元選出の平岡秀夫・衆院議員を通じて、首相に依頼していた。 贈呈式で平岡議員は「書には首相の万感の思いが込められている。政治が正しい道に行くよう、皆さんにも関心を持っていただきたい」とあいさつし、市川煕市長に色紙を手渡した。 観覧に訪れた同市の男性(68)は「書は人柄を感じさせるが、約束したことが実行されない今の政治を見ていると、正心誠意の言葉が少しむなしく感じる」と話していた。 資料館は歴代34人の首相の書を所蔵。このうち、野田首相を含む12人の書が、この日開幕した特別展「伊藤博文総理の書」で展示されている。 入館料は一般440円、高校・大学生330円、小