「反戦軍事学」の帯には、このような煽り文句が書かれています。 『徴兵制復活?核武装?これを読んでまだ言うか!』 また第三部上級編にはこう書かれています。 『その日本において、軍事問題や核問題に関する議論のレベルが、これほどまでに低く、およそ軍事常識を無視した「徴兵制復活論」「核武装論」等々が幅を利かせているという事態は、私には不可思議で仕方ない」』 p142~p143 核武装論についてはまた別の機会に廻すので置いておきますが、「徴兵制復活論」が"幅を利かせている"事態なんて、今の日本で目にした事はありません。本書で林信吾氏は、核武装論に付いては兵頭二十八氏という核武装論者を引き合いに出して批判しています。しかし徴兵制復活論については、徴兵制復活論者を紹介して批判するというやり方を行っていません。 林信吾氏が徴兵制の項目で紹介している人物は元防衛庁長官の石破茂氏ですが、林信吾氏は石破氏の事を