西郷隆盛と大久保利通は、明治維新の元勲であり、長州の木戸孝允とともに「維新の三傑」と称される英傑です。 薩摩藩の第11代藩主である島津斉彬は、その二人の主君であり師でもあります。 島津斉彬は、あまり有名ではありませんが、頭が二つある、といわれたほど聡明な人物です。 幕末、斉彬は、日本で初めての蒸気船・雲行丸(うんこうまる)を建造しました。 その他、溶鉱炉・反射炉の建設、水雷・地雷・ガス灯・ガラスなどを製造しました。西洋の工業技術を積極的に取り入れていたのです。 後にイギリスの海軍が薩摩を攻めたとき、これを薩摩藩は見事に撃退しています。 当時、世界最強といわれたイギリス海軍を敗退させるほど、薩摩藩の工業技術とともに兵器の水準も高かったのです。 富国強兵に尽力した島津斉彬の功績ともいえるでしょう。 そして、西郷隆盛と大久保利通という維新で活躍した弟子も育てたのです。 西郷隆盛はカリスマ性と統率