ビョン・ヨンジュ監督のインタビュー記事から。原文(2012年10月2日掲載) <前略> 『低い声』の慰安婦お婆さんや、撮影監督だった『送還』の長期囚のお爺さんは、私たちの社会においてとても特別な、しかし簡単には近づけない存在だった。彼らの物語を紡ごうと思った理由は? 『低い声』の前に『アジアで女性として生きるということ』というビデオ・ドキュメンタリーを作ったが、チェジュ(済州)島のキセン(妓生)観光に関する内容だった。もともとはキム・ドンウォン監督の友人の方がキム・ドンウォン監督に頼んだのだが、自分には難しくてつらそうだったから私に押し付けたのだ(笑)。キム・ドンウォン監督はとても立派な人に見えるが、実はとても抜け目ない人だ(笑)。済州島の料亭で働いているお姉さん2人に会って一緒にインタビューしたのだが、作品がすごくダサい。フィルモグラフィー(作品履歴)に入れたくないほどダサかったが(笑)