感染予防のため職員はユニホームに着替えてケアするようになった 集団感染が発生した北総育成園では、対策本部の活動が進み、使命の一つ「施設機能の維持」はめどがついた。ただ、「応援者の感染予防」は最後まで気が抜けなかった。 感染リスクが高い赤ゾーンで活動する支援職員は、医療用N95マスク、防護服などを着用。ウエストポーチに次亜塩素酸ナトリウム液を常備し、何かに触ったときはすぐ消毒した。防護服の着脱は、黄ゾーンで専門看護師が行った。入所者を赤ゾーンから出さないために、廊下をワゴンで仕切ったり、職員の少ない夜間は居室に鍵を掛けたりもした。 施設を〝病院化〟しての活動が続く中、4月下旬から休んでいた職員が徐々に戻ってきた。5月11日には昼食を自園調理できるようになり、14日には施設にいる入所者全員の陰性が確認され、対策本部は活動を終えた。感染した職員は全員が労災申請された。 そんな1カ月半に及ぶ活動の