母がガンで余命いくばくもない・・・。咲子は母を看病するために徳島に滞在することにした。母の生き方、母の思い、そしてまだ見ぬ父の存在。それらは咲子の心にどんな響きを与えるのか?切なくも心温まる作品。 「凛とした」まさにそんな生き方だった。女性として母として・・・どんな時でもおのれの信念を貫いて生きてきた。「神田のお龍」と呼ばれ、姉御肌だった母。死を目前にしても、その生き方は変わらない。誰にも迷惑をかけずに逝きたい。その思いは痛いほど切ないものだった。強い母。だが、強がっていただけなのかもしれない。母が遺したものの中に母の心を見たとき、咲子は何を思ったのだろう。人が生まれ死んでいく。その営みを、変わらぬ姿で見つめている眉山。その光景を思ったとき、泣きたいような気持ちになった。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く