中学1年の海月(みづき)が入部したのは「飛行クラブ」。ところが変人部長にワケあり部員。果して空に舞い上がれるか。空飛ぶ青春小説! 担当編集者より 公立中学1年生の海月(みづき)は、幼馴染に誘われて「飛行クラブ」に入部する。メンバーは、変人部長・神(じん)と野球部を兼部する海星のみ。そのうち、高所平気症の朋(るなるな)、野球嫌いの元野球部員・球児、驚くほどいじわるな戸倉良子という、問題を抱えた部員が集まる。果たして、このでこぼこ部員たちは大空に舞い上がれるのか——。今回はミステリーなしです。でも、現代のシリアスさは、ちゃんと内包しつつ、大人も子供も楽しめる“空飛ぶ”青春小説に仕上がりました。著者の新境地です!(YN)
だらんとして、まるでスライムみたいなねこ。あまったお肉が塀の上で垂れ下がっているところは、モノレールそっくり!そんなモノレールねこの赤い首輪に手紙をはさみ、見知らぬ相手との文通が始まった。はたして結末は?表題作を含む8編を収録。 どの話も心温まるものだった。読後も余韻が残る。特に好きな作品は「モノレールねこ」「パズルの中の犬」「ポトスの樹」「バルタン最期の日」だった。「モノレールねこ」では、ねこを通して文通する二人の、その後の結末に思わずほほえんだ。「パズルの中の犬」では、人が心の中に抱え込んでいる思いに、ため息をついた。「ポトスの樹」では、家族の温かさを感じた。そして「バルタン最期の日」では、笑いの中にもちょっぴりの切なさを感じた。短編集だとどうしても好きな話とあまりそうではない話があるものなのだけれど、この作品の中の話はどれもほんわかしていて好きだった。8編に共通するのは家族への思い。
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