タグ

ブックマーク / matsuri7.blog123.fc2.com (3)

  • ザ・万歩計 | ベーグル焼いたり、本読んだり。

    『鴨川ホルモー』の万城目学さんの初エッセイ集。 小説を書き始めた頃の話、 学生時代や子供の頃の思い出話、 旅行記、ちょっと笑える妄想、 などなど内容は色々です。 『ザ・万歩計』は抱腹絶倒、という感じではないけれど 思わずふふっと笑ってしまう話が多くて 軽く、気持ちよく読める、という感想。 個人的に好きなのは「ニュー・ソング・パラダイス」。 人類の叡智を詰め込んだ大容量メモリーに 音楽を入れるとしたら、どの歌のどの部分を入れる? …なんておバカな妄想を真剣に考える万城目学さん、 想像すると笑ってしまうけど 自分ならどうするか、やっぱり真剣に考えてしまった。 モンゴルの遊牧民と暮らした体験記は 自然とともに生きることの大変さに言葉を失うけれど、 それすらなんだか面白おかしい。 笑えたかと思うと、祖父や飼いの思い出など 心がしんとするような、少し切ない話も。 万城目学さんは、日常に起こるささや

    KOROPPY
    KOROPPY 2009/05/05
    「『鴨川ホルモー』の万城目学さんの初エッセイ集」
  • 恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。 | ベーグル焼いたり、本読んだり。

    2003年7月から20005年9月まで、 “ささやかな日常”について書かれたエッセイ。 章のタイトルが疑問形になっていて、 友達と話していてお題を出された時みたいです。 「あなたのおうちは散らかっている?」 「服の着分けをしていますか?」 私はどうかなー、と考えながら読んでいると 角田光代さんの言うとおり、お酒なんか飲みながら だらだらと話しているような気持ちに。 『恋をしよう。夢をみよう。旅にでよう。』を書いた時の 角田光代さんと、今の私はほぼ同じ年。 そのせいか、以前に読んだ『愛してるなんていうわけないだろ』よりも 「そうだよねー」って感じるところがたくさんありました。 お化粧がめんどうなところは同じ、 恋愛の考え方はだいぶちがう、 ごはんを大切にするところは同じで 夏に海に行きたがるところはちがって… なんて感覚はまさしく友だちと話している時と一緒。 みんな同じじゃない、でもまるきり

    KOROPPY
    KOROPPY 2008/12/17
    エッセイ
  • きつねのはなし | ベーグル焼いたり、本読んだり。

    森見登美彦さんの作品でも、 格調高さに笑えてしまう『太陽の塔』とは全然違う。 しんとした描写が続き、 奇妙だけど美しく、少し怖い。 『きつねのはなし』は、最後まで読んでも不思議なまま。 何が起こったのか種明かしされることはなく、 そういう不思議もこの世にはあるのかもしれない…という 背筋がぞくっとする感覚が残ります。 4つの物語はリンクしているようでいて矛盾した点が多くあり、 日常→ 第1の物語→ 第2の物語… というふうに 少しずつずれた場所に連れていかれる感覚。 怖くて眠れない、というホラーではなく いつもの暮らしのすぐそばに奇妙な世界への入り口が ぽっかりと開いているのでは、という緩やかな恐怖。 古の都・京都の趣に、 登場する不思議なものたちは 昔々から京都に潜んでいたのだろうか、という気にさせられる。 読み終わっても謎は謎のままで、 スッキリとはいかないので好みが分かれるかも。 答

    KOROPPY
    KOROPPY 2008/07/18
    「答えの無い緩い恐怖」ホラー?
  • 1