唐古・鍵遺跡の宝石箱/figcaption> 宝石箱の発掘 勾玉(まがたま)。縄文の宝石は出雲文化に引き継がれた 勾玉は「縄文の宝石」とも云われる。 新潟県産の翡翠(ヒスイ)を加工したものが、北海道を含む全国の遺跡から出土する。 たいへん硬い鉱物を苦労して加工するのは、その鮮やかな緑色に理由があったのだろう。 日本の四季の始まり、新芽と若葉で彩られた春の山河は鮮やかな緑色。新緑の森の中から新しい命が生まれ、豊穣と繁栄がもたらされる。その喜びが永遠に続く願いを勾玉の緑に込めたと云われている。 面白いのはその形。数字の「6」あるいは「9」の「○」の中に、小さな目のような孔が通される。 諸説あるが「胎児」だと考える。生物はすべてあの形から始まる。縄文の人々は動物や魚を食べていたからよく知っていたはず。 新緑と胎児のカタチ、海と山、動物と植物・・・「すべての生命の始まりのシンボル」は出雲文化に引き