人工知能(以下AI)という言葉はバズワードを通り越し、日常的にビジネスの中で使われる用語となりつつある。昨今、AIに関する技術やサービスの話題は尽きず、情報通信分野などの特定の分野だけではなく、エネルギー、金融、医療、消費サービス、インフラサービスなど、あらゆる分野でAIが活用されはじめ、気付かないうちに私たちの日常生活にも入り込んでいる。 囲碁のプロ棋士に勝利を収めたことで有名なGoogle DeepMind社はそのAI技術を使い、自社データセンターの冷却電力などを40%削減したと発表した※1。Googleのデータセンターは電力コストを10%削減できるだけでも数年間で数億ドルのコスト削減になると言われているため、その効果の大きさには目を見張るものがある。また、東京大学医科学研究所は特殊な白血病患者の病状をIBM Watson※2で分析し、10分で原因となる部分を特定、治療方法を変えたとこ