「ウェブ上での議論は無意味だ」という意見をよく耳にする。人それぞれの持っている意見が異なり、自らの主張を正しいと信じて疑わない彼らは、相手を打ち負かすことしか考えていない。そんな相手と議論をしても妥協点など見つけられるわけもなく、何の価値も見出せない。 もちろん、そのような人は、インターネット上に限らず、現実にも数多く存在するはずだ。にも関わらず、「ウェブ上での」という言葉が付いてくるのは、多くの人が「それ」を経験しているからだと思う。 つまり、過去にネット上で議論をして、その意味のなさを、身をもって知っているためだ。掲示板やチャット、SNSなどで議論を行い、「どうせ話しても理解されない」「罵り合いに発展するだけ」「感情的でついていけない」と理解してしまった人たち。そんな、経験に基づいたある種の諦観があるからこそ、「無意味だ」と断言できるのだろう。 ところが、他方では、ネット上で「議論的な
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