フランス最大手の通信会社France Telecomの職員の自殺が相次いでいるというニュースが、現地の労働組合や政府関係者も巻き込み、大きな騒動に発展している。 仏主要メディアの報道によると、9月11日(現地時間)に、同社の32歳の女性職員が、異動を告げられた直後にパリにあるオフィスの6階から飛び降り自殺。その2日前には、パリ東部のオフィスで技術者として働く48歳の男性社員が、異動を決める会議の最中に割腹自殺を図った。 同社の自殺者は、過去1年半の間に23人にのぼる。また、未遂も含めると、その数はさらに増えるという。同社の社員数は10万人とされるが、これは世界保健機構(WHO)が発表しているフランス国民全体の自殺者の割合が、男性10万人に対して26.4人、女性10万人に対して9.2人という水準に劣らぬ数字で、同社における自殺者の数がいかに尋常でないかが伺い知れる。 France Telec