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ブックマーク / cruel.org (10)

  • Yamagata Dojo in CYZO 2001/08

    進化や遺伝学っていうのは、なかなかに面倒な分野だ。特にそれが、性差とか人種の差についてのものである時には。人種間に差はない、男女の間に差はない、ヒトはすべて遺伝的に平等である、とするのが今の「正しい」立場ではある。でも、それがホントじゃないのはそもそも進化っていうのは生物が遺伝的に平等でない、ということを前提にして成立しているんだから。ただその個体レベルでのちがいを、人種とか男女というくくりでどこまでまとめていいのか、というのが問題ではあるわけだ。 で。マット・リドレー『赤の女王』(翔泳社)は性について進化遺伝学の立場からいろいろまとめた。男と女(雄と雌)には遺伝上のちがいがあるし、それが行動にももちろん影響する、という。そしてかれは、ちがいはあるんし、性差はすべては後天的なすり込み、というドグマは有害無益、と述べる。 ぼくはこれに賛成なんだけれど、ここはまあ議論の分かれるところだ。が

    KoshianX
    KoshianX 2015/05/29
    これか。価値観にそぐわない事実は隠せとかひどいな長谷川真理子氏。
  • How To Become A Hacker: Japanese

    なぜこんな文書を書いたか わたしは Jargon Fileの編集者で、またその他似たような有名文書いくつかの著者なので、しばしば熱心なネットワーク初心者から「ウィザード級の大ハッカーになるにはどうやって勉強すればいいの?」といったようなお尋ねメールを頂きます。でもかつて 1996 年に、こんな大事な問題を扱った FAQ や Web 文書 はみあたらないことに気がつきました。というわけで、これを書き始めました。多くのハッカーがいまやこれを決定版と見なしているし、つまり実際に決定版なんだと思います。でも、この問題について自分が唯一無二の権威だと主張するつもりもありません。気にくわなければ、自分なりのヤツをどうぞ。 この文書をオフラインで読んでいるなら、最新版は次のところにあります。 http://www.catb.org/~esr/faqs/hacker-howto.html なお、この文書の

    KoshianX
    KoshianX 2013/10/12
    なっつかしーなあ、昔読んだなあ。ていうか更新されてたのねこれ
  • 某誌ボツ原稿 スピーチライター雇おうよ:アメリカ人にはわからなかったであろうプレス発表

    『山形浩生の:世界を見るレッスン』 連載 52 回 スピーチライター雇おうよ:アメリカ人にはわからなかったであろうプレス発表 月刊『某』 2011/05号ボツ原稿 要約:トヨタが一時のバッシング騒ぎから回復してきてめでたいが、プレス発表で「母親のおにぎりのように心をこめて」と言ったとか。通訳は泣いただろうし、アメリカ人は意味不明だったと思う。スピーチライター雇って、ちゃんと伝わる表現使おうぜ。いまや世界一なんだから。 去年の夏頃に、トヨタ車の急発進問題がアメリカでえらくたたかれて、集団訴訟の標的になったりした話をここでも採りあげたけれど、その後アメリカ政府からシロ判定が正式に下り、卑しい集団訴訟も下火になり、ずいぶん手間も費用もかかったけれど、よい形で話が片付きそうで何より。 が、今回の話は、それと間接的にしか関係ない。実はその一連の騒動を受けてトヨタは、社長が記者会見で泣いて見せたりして

    KoshianX
    KoshianX 2012/01/22
    自分のセンスや言語感覚がローカルだと気づくことが大切なんだよね
  • Geek Guide for Girls: Japanese

    おたく男は乙女におすすめ A Girl's Guide to Geek Guys ミッキー・ハルピン & ヴィクトリア・マート 久霧亜子 訳 出版者コメント:許可をとらずにこの記事をコピーするでない! 考えてもごらんよ――オリジナリティのかけらもないではないの。しかも、初出の Bunnyhop にリンクすらはらずに、この記事をむしってった連中が何十人もいるんだよ。意地悪してるみたいでいやなんだけどさ、ごめんね。 ――セス 出版者コメントその 2:この記事は、著者たちの見解および経験を述べたもので、誌の見解とは関係ないのだ。さらに、この記事が書かれたのは 1994 年だってのはお忘れなく。ジェインウェイ船長になんで触れてないとか新シリーズのスタートレックなんたらがどうしたとかいうお怒りの手紙を送る前に、そこんとこちょいと考えておくれよね。 ほうほう、女々しく引きずってた、あのザ・サンドボッ

    KoshianX
    KoshianX 2010/07/20
    「とっつかまえてから」とか翻訳が秀逸だよなあこれ……
  • 木を盲信してはいけません。

    (The Economist Vol 376, No. 8437 (2005/07/30), "Down with trees," p. 70) 一般に、木は環境によいと思われている。木は二酸化炭素――温暖化ガスの一つ――を大気から吸収し、炭素を固定して酸素を放出するので、森林は「地球の肺」と呼ばれたりする。木の根は地中の水分や養分を固定し、近くの川がきちんと流れるようにする。木はまた、そうした川の流量を雨期と乾季でそこそこ一定にさせて、干ばつや洪水を防ぐので偉いのだ、とされてきた。今週刊行された2つの研究は、これが悪質なナンセンスだよ、と述べている。 一つはイギリスのニューキャッスル大学とオランダはアムステルダムの自由大学の研究者たちが率いる国際研究で、森林と水との関係に関する神話をいくつか指摘している。たとえば、乾燥地や準乾燥地では、樹木は固定するより遙かに大量の水を消費する。そして水

  • Stiglitz "WHAT I LEARNED AT THE WORLD ECONOMIC CRISIS."

    世界経済危機でわたしが学んだこと。 © 2000 ジョセフ・スティグリッツ © 2001 山形浩生訳 原文:WHAT I LEARNED AT THE WORLD ECONOMIC CRISIS. (The Insider) The New Republic 2000/4/17 来週のIMF総会は、去年の秋にシアトルの WTO 総会をめちゃめちゃにしたデモ隊をそのままワシントン DC につれてくることになるだろう。連中はこう言うだろう:IMF は傲慢だ、IMF は助けるはずの途上国の言い分なんか実は聞いてない。IMF は秘密主義で、民主的なアカウンタビリティから隔離されてる、IMF の経済「療法」は事態をかえってひどくする――景気減速を不況にして不況を恐慌にする、と。 そしてその言い分には一理ある。わたしは 1996 年から去年(1999 年)の 11 月まで、世界銀行の主任エコノミストだ

  • CUT 2006/11 Book Review

    連載第?回 大英帝国のスーパーおばさんが見た李朝朝鮮の実態。 (『CUT』2006 年 11 月) 山形浩生 要約: 書は李氏朝鮮のひどい状況を、イギリス帝国主義下のスーパーおばさんが 19 世紀末に実際に見て歩いた希有な一冊。ただの高圧的たかり屋にすぎない貴族/役人階級と、少しでもがんばるとかえってたかり屋に目をつけられるから、一切努力をしない一般市民の姿は、朝鮮の衰退が朝鮮自身のせいであることをはっきり描き出す。高い文化を持っていた朝鮮を日帝が収奪して衰退させたというのは明らかなウソ。その一方で、書をひく『嫌韓流』も、日のおかげでないことを日に帰着させたりして、うのみにできないこともわかる。 しばらく前に『嫌韓流』というがベストセラーになって、いろいろ議論を呼んだ。韓国北朝鮮が何かと第二次世界大戦中のあれやこれやを持ち出して、謝罪と賠償を請求してみたり、内政干渉じみたことを

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    KoshianX 2007/05/20
    植民地のいい面を見ようというのは面白いな
  • やっぱり貧乏人は合理的でないのかもしれないよ。

    (The Economist Vol 383, No. 8526 (2007/04/28), "Economic Focus: Another day, another $1.08," p. 90) 貧乏人は減りつつあるし、その貧乏にでさえ選択の余地はある――最善の選択をするとは限らないかもしれないけれど。 今月、世界銀行は、一日一ドル以下で暮らす人の数が 2004 年には 9.86 億人だったと発表した――これはそうしたひどい状態で暮らす人の数が 10 億人を下回った初めての年となる。世界銀行の極度な貧困の定義は、明快で単純で、dollar a day と d の続く頭韻にさえなっている。Journal of Economic Perspectives最新号で、マサチューセッツ工科大のアブジット・バナジーとエスター・デュフロは、これをレトリック的な名作と呼んでいる。だがこれはそんなにいい

    KoshianX
    KoshianX 2007/05/20
    「カンボジアは(アジア的専政(© ウィットフォーゲル)国家にありがちなこととして、ちょっとでも余裕ができると役人等々がたかりにくるので、結局手元に残らない。」日本の度重なる酒税法改正を思い浮かべた。
  • 倫理的な食べ物はかえって有害かもしれない。

    倫理的なべ物はかえって有害かもしれない。 (The Economist Vol 381, No. 8507 (2006/12/09), "Good Food?" p. 10) 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 賢いお買い物で世界がよくなると思ったら大間違い。かえって悪くするかもしれませんぞ。 「政府が動くのを待つ必要はありません……フェアトレードがすばらしいのは、買い物できるということです!」とフェアトレード運動の代表者が今年、イギリスの新聞で語っていた。同じように、ニューヨーク大学の栄養学者マリオン・ネッスルは「有機品を選ぶということは、農薬の少ない、土壌の豊かな、水のきれいな地球に投票すると言うことなのです」と論じている。 買い物こそが新しい政治だという発想は、確かに魅力的だ。投票箱なんかどうでもいい。買い物かごで投票しようというわけだ。選挙はあまり頻繁に

  • 木を見て、森も見てみると:森林は増えている

    (The Economist Vol 381, No. 8504 (2006/11/18), "Seeing the Wood" p. 84) Photo by **Fanch** [ Manannan ] 山形浩生訳 (hiyori13@alum.mit.edu) 森林の新しい数え方によれば、思っていたより樹木は多い。 農業や林業のための森林の伐採は、世界中でとても不安な速度で進んでいる。でも話はそれで終わりじゃない。新しい研究によれば、少なくとも比較的豊かな国では、切り倒されるよりずっと多くの木が生えてきているとのことだ。 フィンランドのヘルシンキ大学の、ペッカ・カウッピ (Pekka Kauppi) 率いる研究者団は、世界の森林にずばりどれだけ炭素が蓄えられているのかをつきとめようとした。そして1990 年と 2005 年時点の、世界の 50 ヵ国における森林の状況について国連糧農

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