公的年金制度への不信や終身雇用制度の崩壊。多くの人の胸に描かれていた未来がどんどんと不確かなものになっていく中で、老後に対する不安を誰しも抱える時代になった。その象徴の一つが、NHKのドキュメンタリーで「老後破産」が取り上げられたことだろう。 「マジメに勤め上げて、年金と持ち家さえあって、つつましく暮らしさえすれば、老後も十分にやっていける」大多数の日本人が信じていたその神話が幻想に変わりつつあり、定年まで勤め上げても「老後破産」の危機に直面する可能性もある。 その不確実な時代に、「老後破産」しないための準備も早く始めておかなければならいのもうなずける。今回は資産の形成に本格的に入っていく40歳までにとっておきたい、対策を探っていく。 年収700万円も危険水位、迫る老後破産の危機 われわれにとって、この「老後破産」は他人事ではない。例え現役時代に年収で700万円の給与を得ていたとしても、安