人間の肥満は生活習慣の悪化など、自業自得の面もある。しかし、実験室のマウスなど、動物たちの間でも肥満が増えているのはどういうことだろうか? いくつかの仮説を紹介する。 Fat Rat photo from Shutterstock ここ30年で、体重の問題を抱える人の割合は、世界人口の約3分の1まで増加した。健康に対する肥満が与える影響は、すでに栄養不良からなるそれを上回っている。 この病の蔓延を説明するために、ウイルスや抗生物質の過剰摂取、あるいは遺伝子にその罪が着せられてきた。しかし結局のところ、われわれは「自分のせいだ」とわかっている--われわれは、食べ過ぎているのだ。肥満は、怠惰で食い意地のはった生活習慣、あるいは社会そのもののありようの明白な結果だと自覚している。