田舎のコンビニについての話をしてみたい。 私は東北地方のとある県に生まれて、3歳くらいまでそこで育った、らしい。 らしいというのは、私の子どもの頃の記憶が極めて薄弱で、ある程度はっきりした記憶が残り始めるのは小3の秋くらいから、当然3歳までの記憶など全くなく、「生まれ育った」というのは単なる伝聞だからだ。 人に話を聞いていると、この「小3くらいからしか記憶がない」というのは、どうもかなり遅い方らしい。 近所の公園の公衆トイレの建物の上で踊っていたら派手に転落して、頭を12針縫う大けがをしたことがあって、その案件が私のほぼ初めての記憶である。 この時の怪我の跡は今でも私の頭にはっきり残っていて、触ると指先が軽くデコボコを感じる。 何故そんなアホなことをやったかというと、私は幼少期から高い場所が大好きで、なんらかの構造物について「登れそう」と判断すると、それがどんな場所だろうとおもむろに登り始