宮武一貴と加藤直之というコンビはハインラインの「宇宙の戦士」の日本版にて、「あの」パワードスーツをデビューさせたコンビであり、そのデザインは今も古びることがない。 そしてガブリエルは80年代に、大人の男の着せ替え人形玩具としての位置づけで作られた企画であったという。 ハインラインのパワードスーツが、動力甲冑として、メカを着るものであったのと違い、ガブリエルは搭乗者の身体が外部に露出し、搭乗者の関節とは無関係の箇所に関節のある、フレーム型。 当時のデザインは現在の主流のデザインと、細部レベルでなく、シルエットのレベルで異なっていて、大味ながら発明、発見が大量に含まれていて、図版を見ているだけで楽しい。 また、新たに描き起こされた加藤のカラー図版は、すべて1/12スケール統一という気の効きっぷり。 でも、実際は図版よりも、絵に対するコメントや文章の方が面白い。 なんというか、デキるデザイナー同