大晦日に出頭し逮捕されたオウム真理教幹部の平田信容疑者が、教祖である麻原彰晃こと松本智津夫死刑囚について、詐病ではないかとの見方をしているとの報道があった。 実際に刑務所に収監されたことのない人や、収監されたことはあるが長期間にわたって独居房に拘禁されたことのない人には、いわゆる拘禁病といわれても、なんのことやらと思うだろう。たかが部屋の中に閉じ込められるくらいのことで、そう簡単に精神に異常をきたすはずはないと思うに違いない。 したし、私の12年間の受刑生活のうちの、たかだか2年間の独居房拘禁の経験から、人の精神はいとも簡単に狂ってしまうと断言できる。 独居房には、夜間独居房と昼夜間独居房の二種類ある。夜間独居房とは、昼間は工場に出役して他の受刑者とともに働き、夜間は一人で過ごす舎房に帰ってプライベートな時間をもてる、いわばエリート受刑者に与えられる特別待遇的な空間のことだ。そして昼夜間独
![『松本死刑囚は断じて詐病などではない』](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/bf0d446c0b76d5d74229d0d3744b7fc7f7b5c6a6/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fstat.profile.ameba.jp%2Fprofile_images%2F20130209%2F00%2F66%2Ff2%2Fj%2Fo064009601360337259936.jpg)