奥崎謙三という人をご存知だろうか? 1920年生まれ、太平洋戦争でニューギニア戦線に参加した後、殺人事件を起こしたり、昭和天皇にパチンコ玉を打ち込んだりした難儀なアナーキストだ。 『ゆきゆきて神軍』というドキュメンタリー映画(1987年都内のマニアックなオフシアターで公開)に出演し、当時の人々に鮮烈なショックを与えた。 何しろ映画の内容がすごい。 ニューギニアの部隊で部下を射殺した将校にその確認をするという内容なのだが、そのうち部隊内で飢餓から食人まで行っていた話まで出てくるのだ。 Youtubeでその奥崎謙三の政見放送をみた。 『落選確実の私が借金までしてしょうこりもなく出馬したのは、ここで演説がしたいがためであります・・・。』 テレビの政見放送には自主規制がない。 公共の福祉に反するものとして、差別用語や 表現の自由が完全に達成された世界なのだ。 無知の知という言葉があるが、自分を狂人