政府が本腰を入れ「働き方改革」を進めていることもあり、多くの学生が就活において「働き方」や「ワーク・ライフ・バランス」への関心を強めている。 しかし私は、就職活動中の娘に「良いブラック企業へ行きなさい」と言った。 2018年卒は売り手市場だ。人材の争奪戦に直面する多くの企業が残業削減や手厚いワーク・ライフ・バランス施策の取り組みをアピールし「ホワイト企業」のイメージを打ち出す中、尋常でない長時間労働やサービス残業を強いるブラック企業が敬遠されるのは当然だ。 しかし、学生にとってその後の人生を大きく左右する最初の企業選びの基準が、労働時間の長さや福利厚生の充実ばかりに注目していることに違和感を感じる。 深く考えて娘に言ったのではないが、私の思う「良いブラック企業」は、成長につながる難易度の高い仕事を若いうちから与え、時間でなく、成果で評価する。結果として長時間労働になる可能性があるが、