冷徹に忠を尽くす憲兵隊幹部 二つの顔を持つ人物 シーズン1で最も印象を残した日本人の登場人物といえば、日本太平洋合衆国の憲兵隊幹部、“木戸大尉”だろう。冷酷な決断も辞さない彼の姿に衝撃を覚えた方も多いはずだ。一方で、組織に対する忠を尽くす真面目な人物でもある。完全な善人/悪人は存在しないという『高い城の男』のコンセプトの一つを体現するキャラクターだ。 人気キャラだが原作では… シーズン1の序盤では、日本から日本太平洋合衆国を訪れていた皇太子に対する暗殺未遂事件が発生。木戸大尉は犯人の捜査を担当する。容疑者として執拗にフランク・フリンクを追うが、捜査ミスが発覚した際には切腹を試みるなど、筋が通った人物でもある。シーズン1だけなく、シーズン2でも活躍を見せる人気キャラクターとなったが、実はドラマオリジナルの登場人物。フィリップ・K・ディックの原作小説には登場していない。お手本が存在しない木戸大