日本人のコメ離れが進んでいると言われることもあるが、パックご飯や冷凍食品などの加工米飯の生産は伸び続けている。また、日本協同組合連携機構の「農畜産物の消費行動に関する調査結果」によれば、「米が主食」のうち、「家庭で炊飯した米」の消費が減少する一方で、「中食・外食」の消費は増加している。その背景に何があるのだろうか。 この春、一人暮らし3年目を迎えるという20代男性会社員・Aさんは、当初意気込んで買ったはずの炊飯器をまったく使用しなくなってしまった。 「初めのうちは、実家から送られてくる米を炊飯していたんですが、炊飯にかかる一連の手間がどうにも面倒くさくて、コンビニでご飯パックか冷凍チャーハンを買うようになりました。今では、ご飯は炊かないことが当たり前になっています」 実は今、Aさんのように “炊飯をしない”というスタンスの人が増加しているようなのだ。 2017年の国民1人当たりの米の消費量