日本の「緩い」コロナ対応はスウェーデンに近い。感染者は少ないが一種の集団免疫を獲得しているとの見方も/11月18日、東京都新宿区 (c)朝日新聞社この記事の写真をすべて見る 人口の3分の2以上が感染すれば、それ以上の拡大を抑えられる「集団免疫」。日本でもすでにあると言う専門家がいる。一体どういうことなのか。AERA 2020年12月21日号は、免疫学の権威に聞いた。 【画像】医療逼迫で… 都道府県別の病床稼働率はこちら * * * 集団免疫とは何か、改めて考えてみよう。順天堂大学医学部の奥村康特任教授(78)は「日本でも集団免疫は既にあると言っていいんです」と指摘する。奥村教授は免疫機能の最前線を守るNK(ナチュラルキラー)細胞の武器であるパーフォリン遺伝子を発見した免疫学の権威だ。 奥村教授は、ウイルスと戦う免疫機能の役割について、常に前線をパトロールするNK細胞を「警察官」、その後