これは素晴らしい成功例だが、この事例から「やっぱり多くの人を楽しませるのが重要なんだね」と思ってしまうと、プロジェクトの設計を見誤る。 このサービスでは、サービスに携わる全員に楽しんでもらう必要はない。問題を解くために必要な頭脳をもった優秀なゲーマーにとって機能すれば良いのであり、問題を解く能力のない全員をモチベートする必要はない。気にするべきことは、「100人のうちの90人を巻き込めるかどうか」ではなく、「優秀な5人が反応してくれるか」なのだ。 動員のためのゲーミフィケーションオバマの選挙支援者のSNSなどでゲーミフィケーションの仕組みが使われるなど、選挙のために大量の支援者を動員するための仕組みとしてゲームの要素を使う、ということも大きな成功例が出てきている。 こういったことのためにゲーミフィケーションを用いるのであれば、優秀な数人を満足させるのではなく、可能な限り多くの人々にとって満