Imagination,PowerVR Series6の実動デモを公開。MIPS買収後,次の一手は? ライター:西川善司 Imagination Technologies(以下,Imagination)は,2012年11月13日,都内にある英国大使館で報道関係者向けイベントを開催し,2012年の総括と,2013年に向けての製品戦略説明を行った。 本イベントにおける目玉は,Imaginationの主力製品である組み込み向けグラフィックスIPコアの新製品で,開発コードネーム「Rogue」(ローグ)と呼ばれていた「PowerVR Series6」と,先頃発表された,CPUメーカーMIPS Technologiesの買収の件だ。 Imaginationの製品戦略全体について語ったDavid Harold氏(Director of PR, Imagination Technologies) 各プロセ
Search This Site Profile Calendar Categories Selected Entries NVIDIAの新機軸を理解する(3):クラウドGPUソリューションとGPU仮想化技術の核心に迫る (10/31) NVIDIAの新機軸を理解する(2):DirectXの進化が止まったいま,ゲームグラフィックスはもうGPGPUに頼るしかない!? (10/29) NVIDIAの新機軸を理解する(1):GeForce GRIDが描く「ゲームスタジオが独自のゲームプラットフォームを描く時代」 (10/26) Recent Comments Recent Trackback Archives 短期集中連載「NVIDIAの新機軸を理解する」の第2回は、GPU内部の進化の歴史を振り返りつつ、直近のGPUでは、どんなGPGPU的フィーチャーが実装されているかを解説しました。 「GPU
OpenGLはDirectX 11を超え,OpenGL ESは据え置き型ゲーム機と同等以上に。Khronosの最新動向レポート ライター:西川善司 Neil Trevett氏(President, Khronos Group)。氏はNVIDIAのMobile Content部門副社長でもある OpenGLやOpenCLなど,さまざまなオープンAPI規格を司るKhronos Group(クロノスグループ,以下 Khronos)は,2012年8月のSIGGRAPH 2012に合わせて,2つの大きな発表を行っている。 1つは,PCおよびワークステーション向けのグラフィックスAPIである「OpenGL」の新バージョン「OpenGL 4.3」だ。そしてもう1つは,組み込み向けのグラフィックスAPIである「OpenGL ES」の新バージョン「OpenGL ES 3.0」である。 筆者は,SIGGRAP
[SIGGRAPH]Pixar,「OpenSubdiv」によりCatmull-Clark法のテッセレーション技術をオープン化。DCCツールからゲームエンジンまでがPixar品質に!? ライター:西川善司 「Toy Story」(トイストーリー)シリーズなどのCGアニメーション制作スタジオとして知られているPixar Animation Studios(ピクサー・アニメーション・スタジオ,以下,Pixar)だが,実はCG映画業界で広く使われているレンダラー「RenderMan」をはじめとしたCG制作関連ツールや,ベースとなる技術開発を行っていることはあまり知られていないかもしれない。 そんなPixarは,SIGGRAPHに毎年出展し,同社の技術者やアーティストがさまざまなセッションで講演を行っている。今年のSIGGRAPH 2012にも同社は例年どおり出展しており,非常にユニークかつ大きな発
NVIDIAの新機軸を理解する(3):クラウドGPUソリューションとGPU仮想化技術の核心に迫る ライター:西川善司 Keplerアーキテクチャに合わせてNVIDIAが打ち出した方向性を確認するシリーズ第3回,最終回。第1回で紹介した「GeForce GRID」の企業向け版といえる「VGX」を解説しつつ,NVIDIAのクラウドGPUソリューションがどういうものなのか,課題と将来性はどこにあるのかを整理してみよう。 スーパーフォンからスーパーコンピュータまでをNVIDIA製品がカバーするというスライド(上)。下はスーパーフォンからスーパーカーまでバージョンだ。「Lamborghini Aventador」(ランボルギーニ・アヴェンタドール)の情報ディスプレイ部にはTegra 2が採用されている NVIDIAは,「グラフィックスハードウェアをすべての機器に搭載する」というモチベーションで活動し
NVIDIAの新機軸を理解する(2):DirectXの進化が止まったいま,ゲームグラフィックスはもうGPGPUに頼るしかない!? ライター:西川善司 Keplerアーキテクチャを採用するGPUの市場投入に合わせて,NVIDIAが打ち出した新基軸の内容を細かくチェックするシリーズ第2回。今回は,CUDA対応GPUの歴史を振り返りつつ,来たる「GK110」,そしてその先に控えるGPUの姿を占ってみたい。 当たり前の話だが,GPUという概念はもともと,3Dグラフィックスをレンダリングするためのものとして誕生した。 ここでいう「3D」は立体視という意味ではなく,x,y,z座標からなる三次元の仮想空間上で管理されるオブジェクトを描画することで作り上げられる映像のことを指す。 3Dグラフィックスの描画は,視線(=カメラ)の向き,描画対象の面(=ポリゴン)あるいはピクセルの向き,これを照らす光源の向きな
NVIDIAの新機軸を理解する(1):GeForce GRIDが描く「ゲームスタジオが独自のゲームプラットフォームを描く時代」 ライター:西川善司 Keplerアーキテクチャを採用するGPUの市場投入に合わせて,NVIDIAは,いくつかの新技術や方向性などを打ち出した。その内容は,NVIDIA主催の開発者会議「GPU Technology Conference 2012」以降,断続的に説明されてきているが,ここで一度,西川善司氏にまとめてもらおうと思う。第1回は,クラウドゲームを実現する「GeForce GRID」についてだ。 NVIDIAは,Keplerアーキテクチャで,GPU仮想化技術を身に付けた。 「GPUの仮想化」とは,1基のGPUを,見かけ上(=論理的に)複数個あるように見せかける技術だ。 GTC Japan 2012でGeForce GRIDについての発表を行った橋本和幸氏(S
レポート NVIDIA、GPU仮想化の新技術「NVIDIA VGX」と「GeForce GRID」を解説 NVIDIAは5月に米サンフランシスコで開催した「GPU Technology Conference 2012」(GTC 2012)にて、同社のGPUを仮想化させて、クラウドサービスを行う技術「NVIDIA VGX」を発表した。 約2カ月後となる2012年7月25日に、NVIDIAは翌26日開催の「GPU Technology Conference JAPAN 2012」(GTCJ 2012)に先駆けて、この「NVIDIA VGX」についての日本向けの説明会を行った。 NVIDIA VGXとは? NVIDIA VGXとは、サービス的な視点で見れば、GeForceに代表されるようなハイスペックGPUを搭載した仮想マシン(例えばWindows PC)を、ユーザーが任意のネット端末などから利
日本時間2012年3月22日,NVIDIAは,DirectX 11.1世代の新型GPU,「GeForce GTX 680」(以下,GTX 680)を発表した(関連記事)。 GTX 680は,かねてから予告されてきた「Kepler」(ケプラー)コアを採用する製品だ。先代の「Fermi」(フェルミ)コアは,第1弾がGeForce GTX 400シリーズとして2010年初頭に発表され,その後,GeForce GTX 500シリーズへとリファインされているが,今回は約2年ぶりのアーキテクチャ刷新ということになる。 4GamerではすでにGTX 680のレビュー記事を掲載済みだが,新世代ということもあって,GPUアーキテクチャに興味のある読者のなかには,まだすっきりしない部分がある人も多いのではないだろうか。 今回は,そのなかでもとくに引っかかるのではないかと思われる8つの事柄について,3Dゲームグ
PS Vitaで採用されるGPUコア「PowerVR SGX543MP4+」のImaginationに聞く「+」の意味。PowerVRは次世代ゲーム機への採用も目指す!? ライター:西川善司 会場となったパシフィコ横浜 2011年11月16〜18日の3日間,横浜市のパシフィコ横浜で,組み込みデバイス関連の展示会「Embedded Technology 2011」(以下,ET2011)が開催された。 「組み込み」というキーワード自体,4Gamerの読者には馴染みが薄いかもしれないが,ET2011というのは,業務用・民生用問わず,電機製品を構成する電子パーツや汎用プロセッサのメーカーが出展する展示会だ。 今回,このET2011に出展しているImagination Technologies(以下,Imagination)PRディレクターであるDavid Harold(デビッド・ハロルド)氏とPo
PowerVRのImaginationが“ハイエンドGPU”の設計に着手。ハイブリッドレンダリングハードウェア,そして新API「OpenRL」とは? ライター:西川善司 GPUといえば,4Gamer読者ならAMDのRadeonシリーズやNVIDIAのGeForceシリーズを真っ先に連想するだろうが,最近めざましい躍進ぶりを見せているメーカーがある。 それは,「PowerVR」を有する英Imagination Technologies(以下,Imagination)だ。 知っている読者も多いと思うが,iPhoneやiPadで採用されているGPUはPowerVRコア。Intel製Atomプロセッサの一部に統合されているグラフィックス機能「GMA500」「GMA600」もPowerVRコアだ。さらに,PlayStation Vitaも,搭載するGPUにはPowerVRコアを統合している。 SIG
[SIGGRAPH]ついにDirectX 11を凌駕した!? Khronosに聞く「OpenGL 4.2」の正体 ライター:西川善司 Khronosに属するメンバー企業を示したスライド Khronosが規格策定に携わっているオープンスタンダードAPI群がこのスライドに示されている Khronos Group(クロノスグループ,以下Khronos)は,組み込み機器向けのオープンスタンダードAPIワーキンググループとして2000年に発足した団体である。活動初期においては,組み込み機器向けのOpenGL ESの規格策定に注力していたが,2006年に本家OpenGLの規格策定を行っていたOpenGL ARB(Architecture Review Board)と統合することになった。その結果,Khronosは,クロスプラットフォーム対応のオープンスタンダードAPIの規格化団体として,最も大きなもの
[SIGGRAPH]SIGGRAPH 2011開幕。「破壊表現の現状と将来」を,初日のセッションからまとめてみる ライター:西川善司 SIGGRAPH 2011の公式Webページ 北米太平洋時間2011年8月7日,今年もSIGGRAPHが開幕した。コンピュータグラフィックスやインタラクティブ技術,バーチャルリアリティ技術の学会としては,世界最大級規模のものだ。 2010年もレポートしたこのSIGGRAPH。「学会」といっても,規模はバカでかく,最大手クラスの映画制作スタジオやハードウェアベンダーがいくつもスポンサーについたり,展示ホールでの出展もさまざまに行われるなど,「展示会」的な側面も強い。 最もイメージが近いものを挙げるとすれば,4Gamerでも毎年春にレポートしているゲーム開発者会議「GDC」(Game Developers Conference)ということになるが,GDCの場合,
【西川善司】Wii UのGPU性能と新型コントローラに秘められた「コアゲーマー求心」の裏戦略 ライター:西川善司 西川善司 / グラフィックス技術と大画面とMAZDA RX-7を愛するジャーナリスト (善)後不覚blog:http://www.z-z-z.jp/blog/ Wii U Wii Uの専用コントローラ。いまのところ正式名称はなし E3 2011は,久々に新ハードの登場に沸いた開催となりました。 「人生」「生活」を変える可能性を秘めた携帯ゲーム機ということで,「NGP」が,ラテン語で「Life」に相当する言葉「Vita」を冠する「PlayStation Vita」になったというのは,4Gamer読者ならもうご存じでしょう。 そして,もう1つの主役が任天堂の「Wii U」です。噂や,まことしやかなリーク情報は事前にあったものの,スペックやコンセプトが公開されるのは今回が初めてでした
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く