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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/zoot32 (7)

  • 『丘の上のパンク 時代をエディットする男・藤原ヒロシ半生記』/川勝正幸 - 空中キャンプ

    川勝正幸新刊。五年の執筆期間を経てようやく上梓された、藤原ヒロシのバイオグラフィー/研究書。A5版、三百頁超、二段組に小フォントで詰め込まれた三十五万字という特大ボリューム。内容はとにかくもりだくさんで、とてもたのしく読めました。五年かけて一冊のを書き上げるというのは、なにしろすごいことだとおもう。川勝さんお疲れさまでした。 わたし個人は、藤原をほとんど通過していない。ファッションには疎くて、彼の展開しているアパレルブランドも知らなかったし、クラブで彼のDJを聴いたこともないとおもう。たまたま買った音源に、いくつかのリミックス仕事が入っていたことはあったけれど、彼自身のCDを買ったことはなかった。雑誌の連載を読んだこともなかったし、彼のレコメンドや洋服の着こなしを参考にしたこともない。川勝が藤原を準備していると知ったとき、藤原に影響力があるのはわかるけれど、そもそもなぜ彼なのだろうとい

  • 映画『おっぱいバレー』の結末を提案します! - 空中キャンプ

    まもなく公開される、綾瀬はるか主演の映画『おっぱいバレー』。試合に勝ったらおっぱいを見せてあげるという約束で、バレーボール部顧問の綾瀬はるかが中学生をがんばらせるという内容である。とはいえ、わたしたちもいい大人。現実をまっとうに認識する能力がいささかなりとも備わっていれば、もちろん、綾瀬はるかがこの映画で、ほんとうに観客におっぱいを見せるようなことは起こらないと理解できます。あたりまえである。見せるわけがない。 では、われわれをきちんと納得させるエンディングがあるとすればどのようなものなのかについて考えてみたい。わたしはこの映画の原作となる小説を読んでいないので、どのような結末が準備されているのかはわからないのですが、この映画の結末には、ふたつのエンディングが考えられます。すなわち── 試合に勝った生徒たちにおっぱいを見せる 試合に負けたのでおっぱいは見せない のいずれかであり、今回は1の

    映画『おっぱいバレー』の結末を提案します! - 空中キャンプ
  • 「女は何を欲望するか?」/内田樹 - 空中キャンプ

    内田樹新刊。テーマはフェミニズム批判である*1。とはいえ、内田は批判に主軸を置いていない。フェミニズム退潮の原因をさぐり、なぜフェミニズムは知的威信を失ったのかを検証し、かつてフェミニズムが達成した文化的成果のうちで良質なものを見直そうというのがこのの目的になっている。内田はこの作業について、「フェミニズムという船は沈みかかっているけれど、だからといって、ここまで運んできた財宝(知的達成)まで一緒に沈めてしまうのはもったいない。だから持ち出せるだけのものは持ち出して、これからも使うのだ」と例えており、「ポジティブな再検討」といっていいとおもう。 旧態依然としたフェミニズム的価値観──これを内田は「私たちは『そういうことばづかい』で何かを説明されることにしだいにうんざりしてくるのだ」と説明している──をふりまわすような人、ステレオタイプなフェミニストを素でやっているような人がほとんどいなく

  • 2008-01-08 - 空中キャンプ

    気になる異性とおつきあいする前に、ふたりだけじゃなくて、他の友達とかもまじえて、会っておくといいとおもいますね。なんかね、そうおもったの。ですから以下は、わたしからのささやかな提言です。彼氏彼女になる前に、一度でいいから、誰か他の人もまじえて会っておいた方がいい。仲良くなる段階って、もちろんふたりだけで会うでしょう。そこで印象がよかったら、たいてい、もうつき合っちゃうとおもうんですよ。当初のグルーヴ感だけで。 でも、ふたりだけで会っていると、どうしても客観的に見れないのである。気になる異性を客観的に判断するのってむずかしい。そもそも客観的な恋愛とは語義的に矛盾している。ただ、ふたりだけの場合と、それ以外の人もいる場合だと、相手の立ちふるまいから見えてくるものはまったくちがいますからね。それが、相手は「客観的に見てどういう人なのか」を判断する材料になる。最低でも三人いれば、そこにはちいさな社

    MASASCIANTE
    MASASCIANTE 2008/01/09
    「谷崎潤一郎のテキストの中で、性行為のことを「房事」と言い換えている(中略)谷崎は、女性は三十を越えると「所帯の窶れ(やつれ)だの、房事の過剰からくる疲労の色が浮かんでいる」からあまり好きではない」
  • 空中キャンプ - 禁止されること、後悔すること

    わたしは映画を見るために、よく歌舞伎町へいくのだが、あのあたりには三店のマクドナルドがあって、いつもたくさんの人が並んでいる。きっと、テイクアウトしたハンバーガーを映画館に持ち込むのだろう。看板に書かれた、赤地に黄色のMマークをなんとなく眺めながら、あのふしぎな国際企業について、わたしはいろいろと考えていたのだった。マクドナルドってへんな会社だよな。というのも、誰ひとりとして、マクドナルド製品が「健康的である」とは認識していないからである。あの店に並んでいる人はみな、これから口にする品がからだによくないことをじゅうぶん承知している。ことによると、マクドナルド社は、自社製品が「からだに悪い」と認識されることを、むしろ「ビジネス的にはプラスである」ととらえてはいないだろうか。なんだかそんな気がしたのである。 アルコール中毒者のための自己診断には、このような項目がある。「今までに、自分の飲酒に

    MASASCIANTE
    MASASCIANTE 2007/12/17
    「彼らはそろっておもうはずだ。「また食べちゃったよーマック」」…思う、思う。
  • 空中キャンプ - できるよ征服!

    いぜん、営業の仕事をしていたころ、当初わたしはほんとうに契約が取れなくて、仕事を辞めさせられるのではないかとはらはらしていた。このままでは、ひとつも契約が取れないまま、強制的に退社させられてしまうのではないだろうか。いったいこんな調子で、給料をもらったりしていいのかしら。その後、試行錯誤あり、しだいに契約を取れるようになっていったが、かんがえてみれば、べつにこれといった技術を身につけたわけではなかった。なんかこう、営業スキル的なものをね。ただ、「ふつうにやっていれば、月に3件くらいは取れるよなあ」ということがイメージできるようになった。それだけは変わった。月を通してやれば、すくなくとも3件は反応があるだろうということが、きちんとイメージできるようになったし、そのていどなら自分にもできるとおもえるようになった。そうした自己イメージに従って動くことができるようになったのである。 しかし、月に3

    MASASCIANTE
    MASASCIANTE 2007/07/03
    最後が!
  • 2007-05-24 - 空中キャンプ

    最近、巷でちょっとだけ話題になっているアダルトビデオ、「もしも朝の通勤電車ががっついたベロキスをするカップルで満員だったら。」を見ました。これはレンタルされていないので、見るためにはDVDを買うほかなく、わたしは3,800円だして買ってきました。いくらか割高感がありますが、もう、すごく見たかったの。たまらないほどに。だから、渋谷の高架下にあるエロDVD屋さんの店内を、きわきわの集中力で探して、見つけてきました。監督は、二村ヒトシさん。名著、「モテるための哲学」*1の著者ですね。わたしは二村さんのにかなり傾倒しているので、このビデオもとてもたのしみにして見ました。いったいどういう内容か、DVDのパッケージにある説明文を転載します。 「身動きできない朝の通勤電車の中で、まず一組のバカップルが、人目もはばからずイチャつき、やがて濃厚な接吻を開始した。迷惑そうな、うらやましそうな周囲の人々。やが

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