野村総合研究所(NRI)の藤沼彰久会長兼社長は、ITpro EXPO 2008 Autumnで「サービスイノベーション時代の情報システム~変わるものと変わらぬもの~」と題して講演した(写真1)。「変わるもの」とは、IT技術のこと。中でも、「“エクスペリエンステクノロジー”と“クラウドコンピューティング”の二つが、今後5年、10年のスパンで情報システムをけん引していく」と、藤沼氏は予測する。こうしたIT技術の変革が起こる一方で、「“ITマネジメントのあり方”は変わらず、重要性は増すばかりだ」と指摘した。 「エクスペリエンステクノロジー」について、藤沼氏は「顧客が“いい思いをした”という経験をITで実現するための技術だ」と説明する。直訳すると「経験創出技術」だという。具体的には、ユーザーインタフェースの技術や、サービス提供の仕組みを指す言葉のようだ。ユーザーインタフェースやサービス提供の仕組み